常識破りの1シーン予告編!山田洋次監督の最新作『小さいおうち』
山田洋次監督が、直木賞受賞作を映画化した『小さいおうち』(14年1月25日公開)。“小さいおうち”で起こった、ひそやかな恋愛事件を描いた本作の予告編が解禁となった。
約90秒の映像は、松たか子演じる奥様・時子と黒木華演じる女中・タキが思いをぶつけあう、作品の中でも重要な、最も緊迫した場面。山田洋次監督は、二人の女性の心の揺れ動きをいかに映しだすか、撮影方法を徹底的に検討し、最終的には、3つのシーンにまたがる長いシークエンスを、手持ちカメラも用いながら1カットで撮影するという、山田組でも極めて稀な手法を採用した。何度もテイクを重ねて撮影された渾身のシーンだからこそ可能となった、今回の“1カット”予告映像。近年のメジャーな作品では、90秒程度の予告であれば数十カットの映像が使用され、様々な情報が盛り込まれるのが通例だが、あえて情報をそぎ落とし、作品のエッセンスのつまったこの1カットのみで構成するという、非常にレアな映像となっている。
これまでの山田洋次監督の作品とはひと味違う、ひそやかな“秘密”の香りが漂う『小さいおうち』の公開が待ち遠しい。【Movie Walker】
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