大泉洋の雨男ぶりに、三谷幸喜監督や中谷美紀が大ブーイング
三谷幸喜監督にとって初の時代劇となる『清須会議』(11月9日公開)の完成披露試写会が、 10月15日に国際フォーラムで開催。役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、寺島進、伊勢谷友介、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽、坂東巳之助、三谷監督が舞台挨拶に登壇した。ちょうど台風26号による雨天となったが、三谷監督が「全ては雨男の大泉のせいです」と言ったのを皮切りに、次から次へとゲスト陣が雨男・大泉へのブーイングを行い、大爆笑となった。
三谷監督は「10年に一度の台風の中、来てくださってありがとうございます。大泉になり代わってお詫びをします」と言うと、大泉は「最近、洒落にならない。台風接近中『また、お前か』と、監督からメールが来ました。僕のせいではないですよ」と恨み節。寺島も「大泉さんが本当に雨男で、迷惑がかかったので、ここで侘びを入れてもらいたい」と追い打ちをかけると、秀吉の妻役を演じた中谷も「我が夫に代わり、申し訳ございませんでした」と謝り、またもや会場は爆笑の渦となった。
役所は「晴れ男の役所広司です。体臭の強い男ということで、一生懸命、体臭をつけて現場に臨みました」とおちゃめに挨拶。佐藤は優柔不断な池田恒興役を演じたが「あて書きということでしたが、三谷幸喜は、俺のことをこう思っていたのかと、軽いショックを受けながら、原作を読ませていただきました」と苦笑い。三谷が「佐藤浩市はこういう男。目が泳ぐ芝居をさせると日本で一番です」と突っ込むと、佐藤も「反論ございません」と笑顔を見せた。
また、伊勢谷は三谷監督を“三池監督”と言い間違い、最後に「監督の名前を間違えて申し訳ございませんでした」と謝罪。最初から最後まで、謝罪の連続の舞台挨拶となったが、観客はゲストの織りなすトークを大いに楽しんでいたようだ。最後は「天下取るよ」という三谷監督直筆の垂れ幕と共にフォトセッション。三谷監督は「やるなら、日本一を取りたい」と堂々宣言をし、舞台挨拶は幕を閉じた。
『清須会議』で描かれるのは、織田信長亡き後、後継者問題や領地配分について家臣たちが話し合ったと言われる清須会議。織田家の筆頭家老・柴田勝家(役所広司)、後に豊臣秀吉として天下を収めることになる羽柴秀吉、勝家の盟友で参謀的存在の丹波長秀(小日向文世)、どちらにつくか決めかねている池田恒興(佐藤浩市)の4人。それぞれの野望が渦巻く頭脳戦に期待したい。【取材・文/山崎伸子】