『すべては君に逢えたから』の玉木宏が東京駅へ抱く思いとは?

インタビュー

『すべては君に逢えたから』の玉木宏が東京駅へ抱く思いとは?

クリスマス直前の東京駅周辺を舞台に、10人の男女のさまざまな愛の形を描く、この冬一番のラブストーリー『すべては君に逢えたから』(11月22日公開)。同作で描かれる6つの物語の中で一番最初に登場するエピソードにおいて、ウェブデザイン会社の社長・黒山を演じたのが玉木宏。映画や舞台など幅広いジャンルで活躍する彼に本作の裏話などを聞いた。

玉木が演じる黒山は過去の苦い経験から、近づいてくる女性はすべて金当てだと思っていて、仕事では部下に厳しい男。「見かけは嫌なヤツなんですけど、それには理由があると思うんです。社長という人の上に立つ立場で、彼自身プライドが高いのか周りに相談できる人がいなくて、ストレスを抱え、それをため込んでしまう寂しい人間なんだと思うんです。それを伝えるには、1つ1つのエピソードが短いので、感情をストレートに演じて、嫌なヤツという印象を付けないと、と思っていました」。

相手役の玲子を演じた高梨臨とは今回が初共演ながら、好印象を抱いたという。「現場での役に対する姿勢が最近いないぐらいまじめな女優さんだと思いました。撮影したのは6月で暑いというほどではなかったものの、OKが出てもマフラーやコートを脱がないんです。僕は、OKが出たらすぐ脱いでしまうんですけどね(笑)」

今回の撮影はJR東日本の協力もあり、東京駅周辺で行われたのだが、東京駅には思い入れが。「僕は名古屋出身ですが、15年前に上京して降り立ったのが、今回撮影した東京駅の丸の内口だったんです。1人で上京して、親戚も友達もいない場所でこれからやっていくんだと決意を固めた場所というのもあり、懐かしさがありましたね」。

玉木の出演するエピソードは同作で一番最初に撮影されたもの。「同じエピソードに出演している高梨臨さん以外のキャストの方とはお逢いできていないんです。こういうことは珍しいし、完成披露で初めまして…っていうのもおかしいですよね(笑)」

6つのエピソードが織りなすクリスマスにぴったりの本作。運命の愛、遠距離恋愛、家族の愛など、さまざまな愛の形に触れてみてほしい。【取材・文/トライワークス】

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