業界騒然!スカーレット・ヨハンソンが声だけで主演女優賞を受賞

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業界騒然!スカーレット・ヨハンソンが声だけで主演女優賞を受賞

オスカーの呼び声も高いスパイク・ジョーンズ監督、ホアキン・フェニックス主演作『Her』(全米12月18日公開)で、声だけで出演しているスカーレット・ヨハンソンが、ローマ映画祭で主演女優賞を受賞した。スクリーンに姿を現さない役者が同賞を受賞したのは史上初めて。快挙の一方で大きな物議を醸しているという。

同作は近未来のロサンゼルスを舞台に、離婚で心に傷を負った孤独な作家のセオドア(ホアキン)が、新しく開発されたOSのサマンサという人工知能と恋愛関係に落ちる、まったく新しい未来型のラブストーリー。スカーレットは、OSの役どころのため、スクリーン上にはまったく姿を見せず、声だけの出演となっている。

イタリアのCorriere della Sera紙のヘッドラインには、「映画のなかで、声だけを提供した女優に賞を受賞させるのは同映画祭初」と否定的に書き立てられているほか、イタリアの多くの批評家たちは、「イタリアでは吹替版が上映されるため、イタリア人がスカーレットの声を聴くチャンスは皆無」として、同映画祭の審査員の出した結論を非難している。

また、「この驚くべき結果は、今年で8年目を迎える同映画祭の未来にリスクを与えるものになる」と非難を受けているようだが、審査員たちは新たな先例を作ることに決めたようだ。

セクシーボイスのスカーレットの声の演技は素晴らしくオスカーに値するということで、先月『Her』のプロデューサーが助演女優賞の対象として、スカーレットのためにオスカーキャンペーンを行うと公言。ローマ映画祭がきっかけで、アカデミー賞をはじめとする各賞の今後の同行に注目が集まっている。【NY在住/JUNKO】

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