前田敦子がダメすぎる!?ぐうたらジャージ姿がハマリすぎ

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前田敦子がダメすぎる!?ぐうたらジャージ姿がハマリすぎ

ボサボサの髪でスナック菓子をボリボリ食べながら、マンガを読んで、ゲームをして、寝る毎日。映画『もらとりあむタマ子』(11月23日公開)で、元AKB48の前田敦子が演じているのは、本当はかわいいのに少々残念なことになっている23歳の無職・坂井タマ子だ。

CSの音楽チャンネルで放送された短編ドラマを経て、長編劇場作となった本作。メガホンをとったのは『苦役列車』(12)でも前田とタッグを組んだ山下敦弘監督だ。大学卒業後、父親が暮らす実家に戻り、そのまま寄生してしまうタマ子の1年が、秋から夏まで四季の変化と共に描かれる。

“史上最もぐうたらな前田敦子”が姿を現すとして話題になっているだけあって、本編では就職もせず、家事の手伝いすらしないタマ子のダメっぷりを堪能することができる。近所の中学生からは「あの人、友だちいない」と陰口を叩かれ、父親から注意されれば猛烈な勢いで逆ギレ、テレビに悪態をついたかと思うと、クッションにもたれてダラダラしまくる。気心の知れた山下監督だからなのか、ハマり役(?)だからなのか、自堕落過ぎるタマ子に扮した前田が見せる一面は実に貴重だ。

タイトルの“モラトリアム”とは、人間が成長を遂げるうえで、社会的義務の遂行を猶予される期間のことを指す。“口だけ番長”のタマ子にも“その時”は訪れるのか?無愛想だけどなぜか憎めないタマ子が、猶予期間に見せるダメ女子っぷり…。ファンならずとも見逃すには惜しい1本だ。【トライワークス】

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