本田翼、理想のクリスマスの過ごし方は「自宅が良いです」

インタビュー

本田翼、理想のクリスマスの過ごし方は「自宅が良いです」

モデル、女優として活躍する本田翼が、クリスマスの東京駅を舞台にしたラブストーリー『すべては君に逢えたから』(11月22日公開)に出演。本作では、恋に悩む奥手な役で、みずみずしい存在感を発揮している。本田翼にインタビューし、本作の撮影秘話をはじめ、恋愛観やクリスマスのエピソードについて話を聞いた。

本作は、男女10人のそれぞれの愛の物語が展開される群像劇だ。運命的な出逢いを果たす男女の恋愛や、遠距離恋愛、遠き日の駆け落ち、切ない家族愛など、幾通りもの愛がちりばめられている。本田は、気になる先輩がいながらも、クリスマスにケーキ屋のバイトを入れてしまった大友菜摘役に扮し、倍賞千恵子が演じるオーナー兼パティシエの過去の大恋愛の物語に触れていく。演じた菜摘役と、自分とは似ているという彼女。「自分から踏み出せなくて、クリスマスに仕事を入れちゃうところとか。自分もそういう点があるなあと思います。」

オーナーが語る若き日のエピソード「駆け落ち」については、「やってみたいという憧れの気持ちはあるけど、親が良くないと思っている人と結婚するのはどうなんだろうと。複雑ですね」と首を傾げる。「私は大恋愛をしたことがないんです。というか、大恋愛ってどういう恋愛のことを言うんでしょう?」。

本作で展開される遠距離の物語にも心を動かされたそうだ。「どちらかというと、引っ張ってくれる人に憧れます。私自身は、遠距離恋愛をしたことはないですね。東京生まれなので」とのこと。もし、そういうシチュエーションなら、できそう?と聞くと「そうですね。きっと頑張れば」と笑顔で返してくれた。

クリスマスの過ごし方についても聞いてみた。「毎年、家族で過ごすのが定番で、友達と過ごしたことはなかったです。いつもよりちょっと豪華なご飯と、プレゼント。普通のクリスマスでした」。では、理想のクリスマスとは?と聞くと、「基本、自宅がいいです」と言う。「たとえば恋人と過ごすのであれば、一緒にイルミネーションを見て、スーパーで食材を買い、お家に帰って一緒に料理とかをできたら良いですね。七面鳥は大変そうだから手羽先くらい?高級レストランとかは落ち着かないから絶対に嫌です。友達とだったら、一緒にみんなで飾り付けとかをして、自分がおすすめするごはんをみんなでシェアして食べても楽しそう」。

2013年は、『らくごえいが』、『江ノ島プリズム』、本作の3本の映画の他、現在、木村拓哉主演のドラマ「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」にも出演中だ。仕事に対しては、以前よりも気分的な余裕が出てきたという。「最近は、共演者の方とおしゃべりを楽しめるようになりました。それは自分にとってはすごく大きなこと。以前はコミュニケーションを取る余裕すらなくて、ただ台本を覚えるのに必死でした。でも、今年はドラマの撮影後に、みんなで食事に行ったりできるようになったんです。人見知りがずいぶん落ち着いてきたのは、お仕事のおかげかなと。そういう意味で、今やっているお仕事に感謝の気持ちを持てるようになり、とても楽しめるようになりました」。

最後に、『すべては君に逢えたから』をこれから見る人へのメッセージをもらった。「たとえばみんな、逢いたい人っていますよね。この映画を見たら、その人に逢いたくなると思うし、見終わった後、幸せな気持ちになれると思います。だから、是非クリスマス前に見てほしいです」。終始愛くるしいキラキラした笑顔を交え、質問に応えてくれた本田翼。とても生真面目な性格には少し驚いたが、人や仕事に対してのひたむきな姿勢は、きっと誰もが好感を持つこと間違いなしだ。【取材・文/山崎伸子】

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