ピース又吉に「来年、友達が増えるかもしれない(笑)」と思わせた作品は?

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ピース又吉に「来年、友達が増えるかもしれない(笑)」と思わせた作品は?

宇宙戦争を“終わらせる使命”を背負って生まれた少年戦士エンダーの挫折と成長を描いた映画『エンダーのゲーム』(14年1月18日公開)。原作は1985年に発表されたオースン・スコット・カード著の同名小説で、ネビュラ賞、ヒューゴー賞のダブル・クラウンの快挙を達成し、近年のサブカルチャー界をリードしている伝説的な近未来小説だ。一度は絶版となり入手困難となっていたが、今回の映画化を機に満を持して新訳版として復刊。それを記念して、11月21日にTSUTAYA TokyoMidtownで発売イベントが行われ、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹と加藤夏希が登場した。

「映画と原作本のどちらを先に体感するとよりこの世界観を楽しめるのか!?」をトークテーマに、「エンダーのゲーム」を思い思いに語った2人。映画は未見だが原作本を読んだ又吉は、11時間で読み切ったという。「上巻は6時間で喫茶店を2軒はしごしながら一気読みした。手を止めたのは、店内で女性にしつこく勧誘している男性がいたので、その人を止めようか迷った時だけでしたね(笑)」とジョークを交えながら、読書好きならではの逸話を披露した。一方、ゲーム・アニメ好きで知られ、映画を先に観ている加藤は「映画を見て、『新世紀エヴァンゲリオン』や『機動戦士ガンダム』や『トップをねらえ!』など、この作品に多くの影響を受けているというのがわかりました」と、日本のアニメに大きな影響をもたらしている伝説的な作品だと分析した。

また、一番印象的なシーンを問われた又吉は、「主人公がバトルスクールに行くために家族と別れるシーン。戦いに行きたくて行くわけではない、という気持ちがよく表れていた。『僕もどうして芸人になったの?』と言われることが多いので、それに近いかなと共感しましたね」と、エンダーと自分の職業と重ね合わせていたことを打ち明ける。加藤はというと、その映像美に大感激したそうで「無重力空間の表現がすごい!椅子に座っているにもかかわらず、まるで無重力空間の中にいるような感覚を味わえました!」と、興奮は冷めやらない様子だった。

これから原作を読む人に向けて又吉は、「主人公の人間関係のつくり方、状況判断など学べる部分がたくさんありました。もしかしたら僕、来年友達増えるかもしれません(笑)」と語り、加藤は「最新のCGの技術を最大限に生かしている作品で、アトラクションに乗っているようです!子どもなんだけど、大人の顔も見せるエンダーの表情も素晴らしかった」と、それぞれの観点でアピールし、イベントを締めくくった。【取材・文/トライワークス】

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