ジェイソン・ステイサム「アカデミー賞にスタント部門を設けるべき」
アクション俳優のジェイソン・ステイサムが、アカデミー賞にはスタントマンに贈られる賞も設けるべきだと主張している。
「彼らは賞賛されることのないヒーローたちなんだよ。誰も彼らを公式に評価していない。だが彼らは体を張って演技している人々だ。その一方で、まるで自分でスタントをやっているようなふりをしている軟弱な俳優もいる」というジェイソンは、俳優としての訓練を受けたことはないが、武道の上級者であり、水泳の飛込競技の選手でもあった。
ジェイソンは今年10月に82歳で亡くなった伝説のスタントマン、ハル・ニーダムの精神を引き継ぎ、映画のなかで展開されるアクションの素晴らしさを伝えていきたいと言う。ガイ・リッチー監督の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(99)でブレイクしたジェイソンは、以後、スタントシーンは常に自分で演じてきた。
しかし、現在の映画界は自分で危険なシーンを演じようとする俳優は少なくなっていて、ジェイソンは「グリーンスクリーンの前に立って、いかにも自分がアクションをやっていますという風に顔を歪ませている俳優たちがいる。俺に言わせれば、そんなのは茶番だ。俺が大きなフラストレーションを感じるのは、協力している人々を知っているからだ。俺はよく彼らと一緒にトレーニングするが、本当に才能ある人々だ」とヴァニティ・フェア誌のインタビューで語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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