ベン・アフレック、新バットマン挑戦の動機は『デアデビル』の失敗
ベン・アフレックが、新バットマンを演じることは、自らの唯一の失敗作と認めている『デアデビル』(03)のリベンジ・マッチだと語っている。
「バットマン役の話をもらった時は、バットマンになった自分なんて想像できないから断るつもりだった。しかし彼らは、作り出そうとしているバットマンには、僕はぴったりなのだと言い、ザック・スナイダー監督が撮ろうとしているバットマン像を見てくれと言った。それは素晴らしいものだった。決して伝統には矛盾しないが、とてもユニークなバットマンの捉え方だった。突然、僕には自分なりのキャラクターの解釈ができた。あまり詳しくはしゃべれないが、このバットマン像の新定義は、これまでのバットマンと張り合うものでもないし、バットマンのスタンダードの中で成立するものなんだ。それはもっと大人で、賢明なバットマンだ。とりわけ、ヘンリー・カビルのスーパーマンとの関わりの中ではね」とアフレックはプレイボーイ誌のインタビューで語っている。
しかし、アフレックは自分がバットマン役に決まった時のファンのネガティブな反応も意識しているという。「インターネットでいろいろ言われてたようだね。もしこれも『デアデビル』みたいな作品になると思ったら、僕は絶対にやらないと思う。これはいい映画になるし、僕はこの映画でいい演技ができると思わなかったらやるわけがないだろう?僕が後悔している唯一の映画は『デアデビル』だ。いまでも考えるとつらい。キャラクターもストーリーも好きなのに、ひどい映画になったという傷はずっと僕の中に残っている。たぶん、そのことがバットマンをやる気になった動機の一つだ」と話している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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