『ルパン三世VS名探偵コナン』、ヒットの要因は従来とは異なる年齢層の取り込みにあり!?

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『ルパン三世VS名探偵コナン』、ヒットの要因は従来とは異なる年齢層の取り込みにあり!?

『ルパン三世』と『名探偵コナン』という国民的人気を誇る2大キャラクターが、テレビスペシャル以来2度目、劇場版としては初めてコラボに挑んだ『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』が12月7日より公開となり、首位スタートを決めた。

全国329スクリーンで公開され、土日2日間で動員53万9132人、興収6億4983万5000円(興行通信社調べ)を記録したが、これは今年4月に公開され、シリーズ最高となる最終興収36.1億円を記録した『名探偵コナン 絶海の探偵』の初週よりも若干下回る数字。とはいうものの、今作はGWよりも集客数が見込めるお正月の興行だけに、最終的な興収としては前作を上回ってくる可能性は十分にある。

『名探偵コナン』の劇場版シリーズはこれまで、公開17作中8作が興収30億円超えを記録し、『名探偵コナン 絶海の探偵』で5年連続興収30億円超えというミラクルを達成。これは毎年春に劇場版が公開されている長寿シリーズ『ドラえもん』でも成し遂げていない記録だ。

今回のヒットはファミリー層や女性客が多いという『名探偵コナン』のファンに加え、40~50代の『ルパン三世』ファンという幅広い層から支持されたのが大きいだろう。ちなみに、毎年テレビスペシャルが放送されているものの、『ルパン三世』の劇場版としては1996年4月公開の『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』以来17年ぶりの新作という事もあり、オールドファンも劇場へ足を運んだようだ。

それぞれの作品が弱いとされている層を見事に取り込んだような形となったが、これを上回る驚きのコラボなんていうのも今後、期待してみたいものだ。【トライワークス】

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