ゴリ“ゆいまーる”な『南の島のフリムン』インタビュー 2/2

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ゴリ“ゆいまーる”な『南の島のフリムン』インタビュー 2/2

【ゴリ真っ白『南の島のフリムン』インタビュー 1/2 より続く】ここでボビーの携帯の着メロが鳴り響くハプニングが。それを受けて、

ゴリ&川田「ダンサーからですか! そうなんですね、ダンサーからですね。さあ、皆さん! 会場に金髪の子がいたら、ボビーが呼んだと思ってください(笑)」

ボビー「違う、違うよ!」

ゴリ「まったく、携帯オフにしておくのはマナーだろう。ほんとに皆さんすいません!」

ボビー「ごめんなさい」

川田「相方は素晴らしかったですよ! バラエティとは違う顔が見られましたね。でもこれは許せなかった。『よ〜い、アァクション!』って、何それ!」

ゴリ「いや、違うんだよ! 役者さんの半分以上がアメリカ人だから、『Ready, Action!』にしないと通じないかなあと思ったんだ。何様やねん、というのもあって恥ずかしかったけど、仕方なくだよ!」

――川田さんも映画を撮ってみたいと思いましたか?

川田「自分もやってみたいなと思いましたが、相方を見ていてあまりにもしんどそうなので。もし自分も沖縄で沖縄の人たちを使ってできるなら、やってみたいかな」

――撮影中のハプニングを教えてください

ゴリ「ハプニングというか、全部ボビーが問題でした」

ボビー「なんでだよ〜」

ゴリ「僕とボビーが乱闘するシーンがあって、ボビーが殴りかかってきたところを、僕がかっこうよくよけるんですね。それで、テストの時から、『絶対当てるなよ!』と何でも言っているのに、無視して当ててくるんですよ!」

ボビー「いや、やっぱり当てた方がリアルかなあと思って」

ゴリ「ボビーは見ての通りの体格でしょ。だからボビーがライオンの甘噛みのつもりでも、僕らにしてみれば大けがなんですよ。本当に足を引っ張っていましたね」

ゴリ「そんなにいじめるなよ。街歩いていたら“黒玉子”と言われて、ちょっとショックなんだから(一同大爆笑)」

――ゴリさん以外にも吉本の芸人さんが監督をしていますが、どなたかと相談されたりはしたんですか?

ゴリ「吉本の誰とも会わなかったなあ。16日で撮らないといけないので時間がなかったんですよ。だから全部終わってから板尾さんと話をしましたね。『よ〜い、スタート!って言うの、恥ずかしかったよね』とかね」

――沖縄へのこだわりを教えてください

ゴリ「沖縄人の役は全て沖縄人で固めました。しゃべり方、イントネーションが独特で、沖縄以外の方がやると、地元の人はくすぐったいんですよ。それからスタッフも沖縄人です。やっぱり美しい場所や風景を知っていて、どうしたらそれを完璧に撮れるかを熟知しています。16日の撮影日のうち、半分は曇り空できつかったけど、沖縄のスタッフたちの愛情に支えられて何とかできたんです。本当に良かった!」

――それでは最後、締めの言葉をお願いします

ゴリ「夏か秋に全国公開されるのかな?芸人が撮ったコメディですが、“ゆいまーる(沖縄方言。“助け合い”という意味)の大切さを描いたハートフルな作品です。今の皆さんに喜んでもらえるものと確信しています! 是非劇場に足を運んでご覧になってください!」

監督として出演者の心をがっちり掴んでいたゴリ、バラエティでは決して見られない顔がそこにはあった。ボビーとのやりとりは完全に漫才で、二言目には「泳いでナイジェリアに帰れ」と連呼し、「絶対帰らない」と即答する、絶妙なボケとツッコミは吉本の真骨頂を見ているようだった。誰よりも沖縄を愛し、沖縄のために頑張るゴリの『南の島のフリムン』、今から全国公開が待たれる。【取材・文/真野博之】

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