松田龍平、堀北真希の可愛い笑顔に「振り回された」
堀北真希主演のヒューマンドラマ『麦子さんと』の初日舞台挨拶が12月21日にテアトル新宿で開催され、堀北をはじめ、松田龍平、余貴美子、吉田恵輔監督が登壇。堀北と松田が、お互いに「素敵だと思った」という初共演の感想を教えてくれた。
本作は、亡き母の青春を知って、成長していく女性の姿を描いたハートフルな物語。ヒロイン・麦子を演じた堀北は、「みなさんの心が温まってくれれば嬉しい」と清々しい笑顔。吉田監督も「撮影前に母親は亡くなってしまったのですが、思い入れのある劇場で自分の親へのメッセージをこめた映画を上映できて嬉しい」と感無量の面持ちだった。
キャスト陣はそれぞれ初共演となったが、堀北は「松田さんはいつもこの感じで、いつでも自然体。そこが素敵だと思った」と松田の印象を吐露。一方の松田は「あまりしゃべっていないんですけど」と口火を切り、「空気感が怖い。しゃべりかけづらい空気感だと思ったんですが、急に可愛い笑顔を見せてくれたりする。振り回されたというか、つい気になっちゃう」と堀北について正直な感想をもらした。
すると堀北は「おしゃべりしましたよね。覚えていないだけじゃないですか?」と松田にクレーム。独特の間で交わされる舌戦に会場からも笑いがこぼれていたが、2人の母親役を演じた余は「こんなに可愛くて、格好良い2人が自分の子供だったら、ひと儲けできそう」とニヤリ。続けて「2人とも低血圧なのか、朝が苦手なのか、ほとんど会話をしていない。まったりと撮影が進んで、親子・兄妹の感じが出せた。誰も気を遣わなくて、自由な感じ」と明かし、彼らの自由な雰囲気が、リアルな家族を描く作品に良い影響を与えた様子だ。
続いて、今年を表す漢字一文字を発表することになった一同。堀北は“楽”と書いたボードを掲げ、「舞台、ドラマ、映画にと色々な経験をさせてもらった。楽しみながらできました」と充実の一年を述懐。「年末年始は家でゆっくりとして、来年も前向きに楽しくお仕事をできたら良いな」と豊富を明かした。“縁”と回答したのが、松田。松田は「これを書いて、一眠りしたら何でこの文字を書いたのか忘れてしまった」と会場を笑わせながら、「良い縁やめぐり合わせがたくさんあったので、それを活かせるようにしたい。もらってばかりではなく、自分も与えられる人になりたい」とキリリと表情を引き締めていた。【取材・文/成田おり枝】