シュワルツェネッガー、『大脱出』から『ターミネーター：ジェニシス』まで話題作が目白押し！

シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガー。ハリウッドでアクションの一時代を築いてきた2人が、脱獄アクション映画『大脱出』(1月10日公開)で初の本格的共演を果たした。本作のキャンペーンで来日したシュワルツェネッガーを直撃！スタローンとの撮影秘話から、気になる『Terminator:Genesis(ターミネーター：ジェニシス)』など待機中の作品まで、いろいろな話を聞いた。

『大脱出』は、脱獄のプロ(シルヴェスター・スタローン)と囚人(アーノルド・シュワルツェネッガー)が協力し合い、海上に浮かぶ要塞のような監獄から脱出しようとするサスペンスアクションだ。スタローンとは『エクスペンダブルズ2』(12)や続編の『エクスペンダブルズ3』(14)でも共演しているが、シュワルツェネッガーの出演シーンは短く、2人ががっつりと演技合戦で火花を散らしたのは、今回が初めてだ。

「もちろん、前から2人で共演しようという話はあったんだ」と事情を話すシュワルツェネッガー。「だけど、良いシナリオがなかった。僕は、彼が監督した『エクスペンダブルズ』(10)で少しカメオ出演し、パート2では出演シーンが少し多くなった。すでに撮り終えたパート3でも、さらに出演シーンが増えたけど、全編通して共演はしていない。今回の『大脱出』は、2人のために書かれたものではなく、偶然スタローンが読んで、これなら僕と2人で共演できると思ったらしい。僕は彼の思いつきで呼ばれたんだが(笑)、とても感謝しているよ」。

本作には、ファン垂涎とも言うべき2人の格闘シーンがある。「シナリオには『ここでファイトシーン』と書かれているだけで、それだとお客さんの期待に添えないねという話になったんだ。僕たちの間には長い歴史があるから、2人を戦わせたらどちらが勝つかということに、世界中のファンが興味をもっているはずだ。だから、ただのファイトシーンでは絶対ダメで、もっと膨らませようという話になったんだ。それで、脚本家、監督、スタントコーディネーターたちと共に、徐々に積み上げていってできたのがその格闘シーンだ。実に楽しいプロセスだったな」。

また、待機中の作品についても教えてくれた。まずは、二転三転してきた『ターミネーター』シリーズの最新作『Terminator: Genesis(ターミネーター：ジェニシス)』については「4月に撮影が始まるよ。監督は『マイティ・ソー ダーク・ワールド』(2月1日公開)のアラン・テイラーだ」とのこと。続いて話してくれたのは、人気コメディ映画『ツィンズ』(88)の続編で、そのタイトルは『Triplets(トリプルズ)』！

「双子の次は三つ子だよ。僕と、ダニー・デヴィート、そしてもう1人エディ・マーフィが加わった3兄弟となる。3人共、すでに良い年だから子供がいるという設定だ。そうすると、どういう子供ができるかってことで、とても興味が湧くでしょ。いろいろと面白い設定になる予定だよ」というから、今からワクワクする。さらに『コナン・ザ・グレート』(82)の最新作『The Legend of Conan(ザ・レジェンド・オブ・コナン)』についても「こちらは今、シナリオを作っているところだ。だから、『Triplets(トリプルズ)』の方が先になるかな」と、シュワちゃんファンにはたまらない作品が目白押し。

「アイル・ビー・バック！」と、ショービズ界の第一線に戻ってきたシュワルツェネッガー。しかもその勇姿を、スタローンとで2ショットで拝める『大脱出』は映画ファン必見である。今後もスクリーンで暴れまくってくれそうで、今から胸が高鳴る！【取材・文/山崎伸子】