二階堂ふみのリゾートファッションと健康的な肢体がまぶしすぎ!
2013年は、『脳男』、『地獄でなぜ悪い』、『四十九日のレシピ』と、ぶっ飛んだエキセントリックな役どころが多かった二階堂ふみ。2014年の幕開けは、揺れ動くティーンエージャーの魅力が詰まった主演映画『ほとりの朔子』(1月18日公開)でスタート!本作で彼女が演じたのは、避暑地にやってきた18歳のヒロイン・朔子役。リゾートファッションに身を包んだ、二階堂のみずみずしい肢体が実にまぶしい!
避暑地ということで、ファッションは露出度が高くて開放的。ビスチェやショートパンツ、ノースリーブのワンピース、キッチュな水着などを着こなす二階堂は、どこを切り取ってもチャーミングだ。少女から大人へ移行するいちばん繊細な時期を、カメラは余すことなく映し出した。また、叔母役の鶴田真由や、プロデューサー権女優として参加した杉野希妃ら女優陣のファッションも、それぞれのキャラクターを魅力的に彩っている。
監督は、第23回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞や、第15回プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞した『歓待』(10)の深田晃司監督。リアリティーに満ちたセリフの数々や、緑や海、湖など、避暑地を美しく切り取ったカメラワークが秀逸。第35回ナント三大陸映画祭では、グランプリにあたる「金の気球賞」と「若い審査員賞」をダブル受賞し、第17回タリン・ブラックナイト映画祭では、深田晃司監督が日本人初の最優秀監督賞を受賞したことでも話題沸騰だ。
19歳の二階堂ふみの等身大の輝きを活写した『ほとりの朔子』。描かれるのは、誰もが体験するであろう、大人と子供のほとりにいる青春期の1コマだ。恋や人生に迷いながらも一歩踏みだそうとする朔子の心情には、きっと誰もが寄り添える。二階堂の女優力を改めて実感できるおすすめの青春映画だ。【文/山崎伸子】