クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマンから平手打ちを40発喰らっていた!?

インタビュー

クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマンから平手打ちを40発喰らっていた!?

『アベンジャーズ』最強の男と呼び声が高いソーの活躍を描くシリーズの続編『マイティ・ソー ダーク・ワールド』(2月1日公開)で、ソー役のクリス・ヘムズワースが日本に降臨。初来日したクリスは、イベントやプレミアで爽やかオーラを発し、人気は急上昇!クリスにインタビューし、人気の双璧を成す宿敵ロキ役のトム・ヒドルストンとのエピソードや、愉快な撮影秘話を聞いた。

まず、初来日の感想を聞くと「ずっと日本に来たいと思っていたけど、初めて願いが叶ったよ」と笑顔を見せた。「食が本当においしいし、見せ方やディテールのこだわり方には尊敬の念を覚えたよ。また、昨日は相撲観戦もできて、とてもエキサイティングだった。座布団を投げるのには、かなり驚いたよ。残念ながら、僕は投げられなかったけどね(笑)」。

『アベンジャーズ』の戦いから1年、再び地球に迫る未曽有の危機に、ソーは、義理の弟で、最大の敵でもあるロキと手を組み立ち向かう。そこでロキを待ち受けていたのは衝撃的な運命だった。ソーとロキの兄弟関係が新たな局面を迎えることについてクリスは「1作目の最初では、ロキとソーの間に、兄弟としてあまり憎悪のない友情関係があった。今回の映画では、それをもう一度やろうとしている。ソーはロキに、一体何が問題なのか、どうしてこんな関係になってしまったのかと尋ねているよ」と語る。

ロキ役のトム・ヒドルストンについて、クリスはただただ賞賛するばかりだ。「トムがこの役柄に与えたものは大きい。みんなロキのことが大好きだからね。ロキは観客の共感を呼び、彼らを葛藤させる。悪役なのに愛さずにはいられないからさ。そういう構造が出来上がれば、それは必ず興味深いものになる。僕が気に入っているシーンのほとんどにトムが出ているよ」。

実際に2人はとても仲が良くて、撮影時以外はジョークを飛ばし合っているそうだ。ソーの恋人・ジェーン役のナタリー・ポートマンとの共演シーンでこんな裏話も教えてくれた。「2人共、今回、ジェーンから平手打ちをくらうシーンがあるんだけど、最初は実際には叩かず、叩く真似をしたら嘘っぽく見えてしまって。やはり本気で叩くことになったけど、なかなか上手くいかず、お互いに40テークもかかった。小柄なナタリーが、あんなにパワーを持っていたのかという話題で、2人はすごく盛り上がったよ(笑)」。

ソーの最強の武器といえば、“ムジョルニア”というハンマーだ。実際に、撮影に応じた重さのハンマーが30個も用意された。クリスはハンマーについて「ずいぶん扱いが慣れてきた」と言う。「あれがあるから飛べるし、雷を呼んだりと大いなる力を引き出せる。でも、元々オーソドックスな武器ではないから、格好良く見せるのがなかなか難しかった。殺陣の振付師や、スタントの方と相談しながら、スケール感のある独特のファイティングスタイルを生み出していったよ」。

シリーズでソー役を得たことで、役者として様々な機会を得ることができて幸せだというクリス。「『マイティ・ソー』は、僕に大きなチャンスを与えてくれた作品だから、とても感謝している。また、ソーはファンタジーの世界の役柄だけど、リアルに根ざしている演技をしなければいけない。だから、毎回想像力を駆使して演じているよ。そういった意味でも、役者として学ばせてもらった気がするね」。

『マイティ・ソー』や『アベンジャーズ』シリーズで、日本でも右肩上がりにファンを増やしているナイスガイ、クリス・ヘムズワース。今回の来日でも、さらに好感度を上げたに違いない。彼の勇姿は、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』でたっぷりと堪能したい。【取材・文/山崎伸子】

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