壇蜜、「最近、退くことを意識し始めてます」と引退宣言!?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
壇蜜、「最近、退くことを意識し始めてます」と引退宣言!?

インタビュー

壇蜜、「最近、退くことを意識し始めてます」と引退宣言!?

カルト的な作品を数多く発表してきた河崎実監督の特撮コメディ『地球防衛未亡人』(2月8日公開)で、元芸者の未亡人にして、宇宙怪獣と戦う地球防衛軍のエースパイロットという特殊な役柄を演じた壇蜜。2014年も快進撃を止めない彼女に、ファンへの熱い思いを聞いてみた。

怪獣の着ぐるみやミニチュアなど、アナログな特撮テクニックが投入されている本作。「今回の撮影で勉強になったのは、特撮は“角度”が大事っていうこと。合成するときにズレちゃうから。監督からは演技の指導以前に、何度も『もうちょい右!』って注意されました(笑)」と苦労もあったようだ。「とにかく『もうちょい右!』『もうちょい左!』っていうのが守れないと成立しないんですよ。だから、特撮映画って緻密なんだなっていうのは肌で感じました」。

奇抜な作品を生み出す監督との相性もピッタリだったと振り返る。「監督の世界観は、『どうかしてる』っていうよりも『どうかしてる…それがどうした!』というもの。1つのことだけをやっている、それしかできないからそれを提供している、という潔い姿勢。これは私にも繋がるものがあるなと。私もできることは少ないけど、そこは潔くやってるつもりなので」。演じることに対しては、普段の活躍ぶりからは想像もつかないほど謙虚だ。

かねてより「人の情報や愛情は4年で枯渇する」という持論を展開してきた壇蜜。これについては「どんなに頑張っても、枯渇する日は来る。正直言うと、最近は退くことを意識し始めてます。この世界で生きていくか、退くかっていうのは結局ファンありきですから」と迷うことなく語る。「私は猫を飼っているんですけど、ファンが私に対してゼニを落としてくれないと、その猫はいないわけですよ。ファンを具現化したものを飼っているわけだから、いつも敬語で話しかけています(笑)」とファン思いなエピソードを打ち明けた。

「一番の懺悔はファンクラブ。事務所移籍のときにファンクラブを解散しちゃったんですよ。本当に申し訳なくて、200人ぐらいのファンひとりひとりに謝罪文を書きました」と2013年の後悔を語り始めた壇蜜。「だから2014年は何か還元できるものがあればいいなと。いま自分の収入の一部をファン還元用の口座に貯めているんです。もともとはファンのゼニで暮らしているわけですから、そのゼニをキャッシュバック式に何かの形で還元したい」と新たな野望を口にした。

3本目の主演作となる本作について「観終わった後、乾いた笑いができたのでよかったです(笑)。この映画に対しては、お客さんから乾いた笑いをもらうことが一番の賛辞だと思います」と控えめにアピールした壇蜜。「監督からことごとく言われていたんですけど、この映画は本当にゼニがなかったんですよ…。あとは公開して回収するのみです(笑)」と最後に冗談交じりに語った。低予算の特撮映画という壇蜜の新境地を、ぜひ劇場で噛みしめてほしい。【取材・文/トライワークス】

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