デヴィ夫人、大統領官邸では怒り封印!?「怒りたくなるような執事はいなかった」

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デヴィ夫人、大統領官邸では怒り封印!?「怒りたくなるような執事はいなかった」

『プレシャス』(09)でアカデミー賞に輝いたリー・ダニエルズ監督のヒューマンドラマ『大統領の執事の涙』(2月15日公開)。トークショーが2月13日に都内で開催され、タレントで“元大統領夫人”であるデヴィ夫人と、“曾祖父が大統領”であるユージが登壇。大統領に縁のある2人が、執事や官邸の内情を明かしてくれた。

本作は、ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事と、その時代に翻弄される家族を描く物語。デヴィ夫人は「感動して立ち上がることができなかった」と映画に感動しきり。「人種差別やアメリカの抱えていた深刻な問題がこの映画を通してよくわかった」と絶賛した。アメリカで生まれ、日本で育ったというユージも「差別はだいぶなくなってきたけれど、日本の学校ではあまり差別について教えてくれない。知っておかなければいけない歴史だから、学校でもこの映画を見せてほしい」と真摯な眼差しを見せていた。

インドネシアのスカルノ元大統領の夫人であったデヴィ夫人。「日本にはもう執事っていませんよね。(でも)麻生家にはいるかもよ」とニッコリ。続けて、「大統領官邸には執事長がいて、彼がすべてを仕切っていた。彼なしでは官邸が停止してしまうくらいでしたよ」とインドネシアでの生活を述懐。記者から「怒りたくなるようなダメ執事はいたか?」と聞かれると、「上品で優雅な振る舞いの方ばかりで、そんな人はいませんよ」と笑顔で一蹴していた。

一方、ドミニカ共和国元大統領だった曾祖父を持つのがユージだ。「曾おじいちゃんは僕が生まれる前に亡くなってしまったのですが、おじいちゃんがドミニカ大使だったんです。だから、僕のお父さんにはずっと運転手がついていたらしくて」と告白。「お父さんとお母さんのデートも、運転手さんが連れて行ってくれたそうです。手をつないだり、チューしたりといった場面も見られている。でも信頼できる方だったので、お母さんは、運転手さんにお父さんの好きなものをこっそり聞いたりしたらしいです」と、エピソードを教えてくれた。

この日、デヴィ夫人は真っ赤なイブニングドレス、ユージは執事姿での登場。デヴィ夫人は記者陣に向かって「あなたたち、変なところばかり取り上げて」や「お手洗いに行く時間もないぐらい忙しいのよ」と、デヴィ節も絶好調。ユージは、デヴィ夫人の印象を聞かれると「ジュエリーが素敵。品があって、やはりオーラが違いますよね。これ以上は、この距離で何も言えません!」と緊張気味だった。デヴィ夫人はタジタジのユージを隣に「バレンタインは200人呼んでパーティーをします。チョコレートのドーナツをプレゼントする」とセレブな生活を明かし、これにはユージも目を丸くしていた。【取材・文/成田おり枝】

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