雪国ならではのおもてなし!ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でしか楽しめない魅力は?
いよいよ来週2月27日(木)に開幕するゆうばり国際ファンタスティック映画祭。3月3日(月)までの5日間、雪深い北海道の夕張市に、映画人や映画ファンが多数、集結する。まず、映画の町・夕張は、周辺の雰囲気からして他の映画祭とは違う。会場付近を歩いているだけでテンションがアップ。“ゆうばりキネマ街道”という名にふさわしく、ノスタルジックな映画の看板がたくさんあり、散歩するだけで胸が躍る。また、地元の方々が新鮮な北海道の海の幸や、地酒などをふるまってくれるストーブパーティなど、雪国ならではのおもてなしが最高だ。
そして、今年、注目したいのは、ゆうばり映画祭に加わった新たな賞「ニューウェーブアワード」のゲスト陣。クリエイター部門に宮藤官九郎、俳優部門に東出昌大、女優部門に武田梨奈が選ばれ、初日のオープニングセレモニー内で表彰式が開催される。さらに同日、地元の「夕張太鼓保存会(竜花)」の太鼓パフォーマンスにEXILEのHIROプロデュースの「劇団EXILE」メンバーも参戦することが決定した!
他にも、オープニング作品『偉大なる、しゅららぼん』の渡辺大、貫地谷しほり、水落豊監督、クロージング作品『野のなななのか』の品川徹、常盤貴子、大林宣彦監督、招待作品『グレイトフルデッド』のキム・コッビ、内田英治監督をはじめ、公開待機中の話題作や個性派インディーズ映画まで、多数の作品のゲストが映画祭に参加する。
その上、小さな町の限られた会場で行われる上映会やイベントだからこそ、ゲストとの距離感が近い。舞台挨拶やトークショーでは、会場と一体化した熱気を感じることができる。特に、深夜に行われる上映会では、かなりディープな映画トークが満喫できる。さらに、周辺の飲食店の数も限られているので、ゲストとの遭遇率もかなり高いのだ!とてもアットホームな映画祭で、心温まる映画三昧の5日間を堪能したい。【取材・文/山崎伸子】