芳賀優里亜、初フルヌード映画公開に感涙!「最初で最後の気持ちで、潔く脱いだ」

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芳賀優里亜、初フルヌード映画公開に感涙!「最初で最後の気持ちで、潔く脱いだ」

桜庭一樹の同名小説を映画化した『赤×ピンク』の初日舞台挨拶が2月22日に角川シネマ新宿で開催され、芳賀優里亜、多田あさみ、水崎綾女、小池里奈、榊英雄、坂本浩一監督、そして原作者の桜庭一樹が登壇。本作で、初フルヌードの体当たり演技に挑戦した芳賀は、「最初で最後という思いで挑んだヌード。潔く脱いだつもりです」と充実の笑顔を見せた。

非合法の格闘イベント“ガールファイト”を舞台に、自らのアイデンティティを探し、もがき成長する女性たちの強さと脆さを描く本作。芳賀が演じるのは性同一性障害に悩む主人公・皐月役だ。芳賀は「心は男の子で、外見は女の子。初めてのフルヌードにも挑戦して難しい役だった。不安も葛藤もたくさんありました」と述懐。「原作を読んだ時の痛みや気持ちを監督といっぱい、いっぱい話し合って。この作品にかける思いや監督の人柄に惚れ込んで、『私も本気で命をかけます』と言いました」と坂本監督の熱意が、不安を払拭してくれたという。

またその後、本作が少女から大人に変わる時を描いていることにちなみ、「大人になったな」と思う瞬間を聞かれると、芳賀は「この映画を見て、客観的に自分のフルヌードを見た時に『大人になったな』と思った」と照れ笑い。DV夫から逃げる人妻・千夏役を演じた多田は、「今回、いじめられる側の喜びを初体験した。殴られるシーンを撮影して、カットって声がかかった時に『大丈夫?』って優しくされるのって、きっとDVを受けている人の気持ちと一緒!『お前のこと殴りたくないんだよ。でもお前のために殴っているんだ』というDVを疑似体験したような気がして、少し好きになっちゃった」とあっけらかんと話し、会場の笑いを誘っていた。

原作者の桜庭も「熱い、良い映画になった」と完成作に太鼓判を押し、「自分が空手道場に通っていた時に書いた作品。その頃の自分や仲間を投影した登場人物なので、良い女優さんに実感を持って演じていただけて嬉しい」と喜びの一言。最後には芳賀が「この映画に出てくる女の子たちも戦っているけれど、私にとっても撮影の日々は戦いだった。でも、決して一人で戦っているわけではなくて、監督を筆頭に最高のスタッフ、キャストで一緒に戦って作り上げた作品」と思わず瞳を潤ませるなど、登壇者のチームワークと作品にかける熱を感じられる舞台挨拶となった。【取材・文/成田おり枝】

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