阿部寛、琴欧洲親方に持ち上げられて思わず「キャー!」
阿部寛主演作『テルマエ・ロマエII』(4月26日公開)の完成披露イベントが3月26日に六本木ヒリズアリーナで行われ、阿部をはじめ、上戸彩、竹内力、宍戸開、管登未男、いか八郎らキャスト陣が巨大なお風呂を飾った山車に乗って登場。“エレクトリカル”ならぬ“フロクトリカル”と題した賑やかなパレードを繰り広げ、会場から大歓声を浴びた。
本作は、ヤマザキマリの人気コミックを濃い顔の俳優を集めて実写映画化し、大ヒットを記録したコメディの続編。コロッセオにグラディエイターを癒すためのテルマエの建設を命じられた古代ローマの浴場設計技師ルシウスが、またまたアイディアに悩みまくり、現代日本にタイムスリップしてしまう。ルシウス役を再び演じた阿部は、「多くの皆さんに愛していただいたおかげで、続編を作ることができた」とファンに感謝しきり。「面白さもスケールアップして、自信を持ってお届けできる」と胸を張ると、ヒロイン・真実を演じた上戸も「よりドラマチックになった。『1』を越えたと自信を持って言える」と晴れやかな笑顔を見せた。
上戸は「ルシウスが本当にパワーアップした。皆さんの胸を鷲掴みにすると思う」と阿部の存在感を絶賛。阿部の顔芸も、よりパワーアップしたようだが、阿部は「前作の時は、古代ローマ人になりきれるのかが心配だったけれど、それが大丈夫だということがわかった。続編では、迷いなくやりました」と苦笑い。会場の笑いを誘っていた。
日本相撲協会の全面協力により、多数の力士の出演が実現した本作。この日のステージには、琴欧洲親方、現役力士の豪風関、大喜鵬関が参加した。先日引退を発表した琴欧洲親方は「映画の撮影は初めてで、大変緊張した」と述懐。司会から、「この作品をきっかけに俳優のお仕事はいかがですか?」と聞かれると、「(今回の反応が)良かったら、阿部さんの胸を借りて、またお願いします」と前向き発言。阿部も「僕より大きい人はいないので、是非!」とプッシュしていた。
撮影中には、力士が目の前で取り組みをしてくれたそうで、「体のぶつかり合いの音が、びっくりするほど大きい」とその迫力を語った阿部。「先ほど裏で、琴欧洲親方にちょっと組んでみてくださいとお願いしたら、片手で持ち上げられた」と琴欧洲親方のパワーに感心しきり。上戸が「貴重な機会を見ました。阿部さん、『キャー!』って言っていました」と暴露すると、阿部も思わず、「僕は、誰かを持ち上げることはあっても、持ち上げられることはない」と照れ笑い。ステージで再び、琴欧洲親方が阿部を持ち上げるパフォーマンスを見せるなど、大いに盛り上がったイベントとなった。【取材・文/成田おり枝】