まさかの極道役で片岡愛之助がオネエ官僚を超える熱演!
新宿歌舞伎町のド真ん中にある定時制高校を舞台に、“遅れてきた青春”を謳歌する曲者たちのドラマを描く『歌舞伎町はいすくーる』(5月3日公開)。塩谷瞬、熊切あさ美、千葉真一ら濃厚な出演者が顔をそろえているなか、特に個性を放っているのが、極道役で登場する片岡愛之助だ。
本作で30年ぶりの現代劇出演となった片岡は、歌舞伎町の帝王・覇稲剣(塩谷)の世話をする大番頭の鬼九政宗を熱演。プロレスラー、軍隊マニア、キャバクラ嬢と定時制高校のメンバーは濃いキャラばかりだが、彼らに負けない片岡の演技が印象に残る。時にコミカルに、時に真面目な顔を見せながら嬉々として演じているが、極道役だけあって「金を粗末にするヤツは、殺す」という意外すぎるセリフを発している。
歌舞伎役者としてだけでなく、いまやドラマにバラエディに大活躍の片岡だが、世間にその名を知らしめたのはなんといっても「半沢直樹」でのオネエ演技だ。じつは本作は「半沢直樹」より前に撮影されており、「半沢」での振り切れた演技も、この映画が原点といっても過言ではない。自身初の極道役、さらにガンアクションも体験した愛之助は、「やっぱ、現代劇って面白いですね!」と終始ハイテンションで演じ切ったという。
物語は覇稲の命を狙う刺客だけでなく、地球侵略に現れた異星人も入り乱れ、予想外の展開へ突入。コメディ、アクション、SFと、さまざまなジャンルが入り乱れるカオス状態の中で、異彩を放つ片岡の姿は一見の価値あり!【トライワークス】
作品情報へ