故ポール・ウォーカーの事故は人災ではなかった? 運転手の妻が訴訟へ

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故ポール・ウォーカーの事故は人災ではなかった? 運転手の妻が訴訟へ

昨年11月30日に、友人でドライバーのロジャー・ローダスが運転するポルシェ・カレラGTの助手席で亡くなったポール・ウォーカー。

今年3月には、ポルシェが道路脇の街灯や樹木に激突した原因について、「車のメカニカルな問題ではなく、スピードの出しすぎが原因との判断に至った」と正式に発表されたが、この結論を不服として、ロジャーの妻のクリスティン・ローダスがポルシェ側に対して訴訟を起こしていることがわかった。

訴状の主な内容は、「2人はチャリティ・イベント会場を去ってから衝突事故を起こすまで、数百ヤード(数百メートル)しか走っていない。走行速度は約88.5Km(55MPH)だった(制限速度は45MPH)」「右後輪部分のサスペンションが機能せず、コントロール不能だった」「ポルシェ・カレラGTには、レースカーと同様のクラッシュケイジが装着されているべきだった。仮にこれが十分に機能しなかったとしても、衝突した際の爆発を防ぐはずの燃料電池が十分に機能していれば、このようなひどい爆発は起こらなかったはずだ」という内容。これらの理由から、2人が死に至ったのは人災ではなくメカニカルな問題に起因するというものだ。

だが、正式な発表では、「監視カメラと自動車メーカーの協力によって、車に設置された機械のコンピューター解析を行った結果、故ロジャー・ローダスの運転していた05年型ポルシェの追突事故は、スピードの出しすぎが原因との判断に至った。また、9年間使用されていたタイヤも要因の一つと考えられている。ブレーキなど、いかなるメカニカルな問題も発見されなかった」と事故の要因を結論付けたと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。【NY在住/JUNKO】

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