キカイダー再起動!元祖キカイダーも「こんなにすごいものができるのか」と太鼓判
伝説の特撮ヒーローを現代に甦らせた映画『キカイダー REBOOT』(5月24日公開)。完成披露会見が5月15日に新宿バルト9で開催され、入江甚儀、佐津川愛美、高橋メアリージュン、伴大介、下山天監督が登壇。会場に設置されたキカイダーカラーの特設リングでは、キカイダーと宿敵・ハカイダ―が激しいバトルを披露するなど、会場を大いに盛り上げた。
70年代、仮面ライダーに続く新しいヒーローとして、石ノ森章太郎が世に送り出したキャラクター、キカイダー。40数年の時を経て、最新の造型&VFX技術により、心を持った人造人間のキカイダーが甦る。キカイダーであるジロー役で映画初主演を果たしたのが入江だ。入江は「日本の特撮魂を感じる作品になった」と自信たっぷりにコメント。完成作を見て、「スタッフさんの熱量、愛情を感じて感動した」ことを明かし、「お客さんの気持ちになって見た時に、めちゃくちゃ面白かった。この作品が僕の初主演の作品になって、本当に良かった」と胸を張っていた。
70年代のドラマ「人造人間キカイダ―」でキカイダーを演じた伴は、本作では謎の心理学者として登場する。伴は「41年ぶりに帰ってきました」と笑顔を見せ、「まさかこんなことになるとは、びっくりしています。感謝の気持ちでいっぱい」とオファーをもらった時の喜びを述懐。さらには「情熱を持って作っていただいた。こんなにすごいものができるのかと驚くことばかり。別世界に行ったような感じになった」と最新技術に舌を巻くなど、元祖キカイダーも完成作に太鼓判を押していた。
「企画がスタートして5年」と長期に渡った製作期間を振り返ったのが下山監督だ。「SFなので、ありえない展開を演じることになる。そこに脈を打って、息を吹き込んでくれた」とキャスト陣にも感謝しきり。「素晴らしい皆さんに結集していただいて、執念でやっと完成した。自信を持って劇場に送り出す日が迎えられて、本当に嬉しいです」と感無量の面持ちだった。
最後には、同じ青と赤を身にまとったチームであるサッカーワールドカップ日本代表にメッセージ。入江が「同じ青と赤のキカイダーカラーを身にまとった日本のヒーローとして、ブラジルで活躍して吉報を日本に持ち帰っていただきたい。頑張れ日本!」と力強くエールを送ると、会場からも拍手が起こっていた。【取材・文/成田おり枝】