山田孝之が教える「綾野剛の笑わせ方」とは?
『闇金ウシジマくん Part2』の公開記念舞台挨拶が5月17日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、山田孝之をはじめ、綾野剛、菅田将暉、門脇麦、高橋メアリージュン、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督が登壇。2010年に深夜ドラマとしてスタートして以来、最強の闇金・ウシジマ役を演じ続けている山田は、「お昼から、『テルマエ(・ロマエII)』とかある中、この映画を選んでくれてありがとうございます」とハードな映画を選択した観客に感謝。このコメントに会場からは笑いが起きた。
累計860万部突破の真鍋昌平の原作コミックをリアルに実写化し、10日で5割という法外な金利で金を貸す闇金・ウシジマと、彼のもとを訪れる債務者たちの末路を描く本作。豪華キャストの共演も話題だが、山田は「ありがたい」と周囲を見渡し、「みんな、クソみたいな奴らの役を演じているんですが、それぞれが振り切って芝居をしている。俳優としてすげぇかっこいい」と大満足の表情。「みんなのキャラクターがちゃんと立っていて、みんなが印象に残る。エンドロールの後は、いろんな人の顔がフラッシュバックすると思う。皆さんの力です」と、共演者陣の熱演に感服していた。
また劇中には、多くのクズが登場することから、「自分の、クズだと思うエピソード」を披露することになったこの日。綾野は「人が痛がっているのを見ると笑える」とコメント。山田は「クズだね」と言いながらも、「でもみんなが『ウシジマくん』を見たいっていうのもそういうことなんじゃない?」と分析。
さらに、「そうそう。本当にそうで。何でも、行き過ぎると笑えるでしょう?小学校の頃、ブランコに乗っていてさ」と話しだすと、「ハハッ」と吹き出し、早くも笑いがこらえられなくなった綾野。「もう笑っているじゃん!」とほかのキャストに突っ込まれながらも、「ブランコに立ち乗りしていたツレが、ブランコから落ちてスネにそのブランコが当たった。痛がって泣きそうになっているんですが、もうこっちは大爆笑で。笑いながら『大丈夫?』って聞いた」と楽しそうに話していた。
するとその話を聞いた山田は、「これから、剛に『笑ってもらいたいな』と思う人は、自分を殴りながら行けばいいんじゃないですかね。すごい笑ってくれるんじゃないかな」とアドバイス。会場も大爆笑だった。【取材・文/成田おり枝】