ロバート・パティンソン「子役スターにはカウンセリングが必要」
第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されたデビッド・クローネンバーグ監督作『Maps To The Stars(原題)』に出演しているロバート・パティンソンは、同作の中に登場するベンジーというキャラクターについて質問され、「ハリウッドの子役スターにはカウンセリングが必要だ」と答えた。
クローネンバーグ監督の『Maps To The Stars(原題)』は、ハリウッドを舞台にセレブリティとそれに憧れる人々を考察した作品で、大ヒット映画シリーズの子役スターという設定でベンジーというキャラクターが登場する。
「ベンジーが一番真実に近いキャラクターだと思う。僕は多くの彼のような子どもたちに会った。彼と少女たちがすべての人間の悪口を言っているシーンがあるけど、ああいう場面によく出くわす。ああいう子どもたちを見ると、方法は一つしかないと思う。いまのうちにカウンセリングを受けなきゃダメだ。さもなければ、シリアルキラーになるか、自殺するかしかない。本当に小さいうちからそれがわかる。恐ろしいと思う」と英PA通信に話している。
ロバートも10代で『ハリー・ポッター』シリーズに出演したが、それから『トワイライト』シリーズのエドワード役を射止めるまでに時間がかかったことが結果的には幸運だったと思っているらしい。
「僕は17歳でハリポタシリーズに出たけど、そのあとが続かなかった。同年代の子どもたちから見たら信じられないような大金を稼いだよ。でも、その後はTVにちょっと出たりする程度だった。18歳から21歳までは1人暮らしをしていたから自分で生計を立てなきゃいけなかった。『トワイライト』に出たのは21歳の時だ。それでも若かったけど、その前には普通に暮らしていた時期があった。もしも10歳でブレイクしたりしていたら、全然違ったことになっていただろう」と話している。【UK在住/ブレイディみかこ】