14年から16年の米映画界予測は曇りのち晴天!?

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14年から16年の米映画界予測は曇りのち晴天!?

今夏のアメリカの映画業界は、昨年スーパーヒーローものや続編のブロックバスター映画が更新した興行成績を上回るのは難しいとの厳しい予想がある。

しかし、米劇場大手リーガル・エンターテインメント・グループ(以下REG)の上層部は、今後の業界予測について極めて強気の見通しを示している。

現在、米国内の興行成績は昨年比6%のアップとなっているが、多くのアナリストは今後公開される映画について、昨年公開されて大ヒットを記録した『アイアンマン3』、『マン・オブ・スティール』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』ほどのヒットには恵まれないだろうと分析。しかし、14年の興行成績が振るわなくても、15年、16年は、『アベンジャーズ』、『スター・ウォーズ』、『スーパーマン』シリーズ、そして『007』シリーズなどの続編が公開されるため、興行成績に関してかなり明るい見通しがあるという。

「過去数年間は、観客の劇場離れも顕著で、公開日数などを巡って劇場のオーナーとスタジオ側の確執などもあった。しかし、これからしばらくは映画界の黄金時代と言える。業界内の統廃合をするにもいい時期にあり、また設備投資のチャンスだと考えている」

「REGの25の劇場で、ラグジュアリーシートを設けるべく改装を行っている。また、89の劇場でIMAXシアターを増やしたり、85の劇場でRPXを導入するなど、175の劇場で特別感を出すためのラグジュアリー感を重視したコンセプトに改装する計画を立てている。現在アルコールを頼めるのは約30の劇場のみだが、今後は100の劇場まで増やしていく」とREGのCEOが語ったとヴァラエティ誌が伝えている。

劇場離れが深刻で、コンサバ路線まっしぐらだったアメリカ映画界は、数年前とは大きく様変わりしているようだ。【NY在住/JUNKO】

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