松山ケンイチ、木村大作監督の涙に感無量!「心が震えた」

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松山ケンイチ、木村大作監督の涙に感無量!「心が震えた」

木村大作が手掛けた監督第2作『春を背負って』の初日舞台挨拶が6月14日にTOHOシネマズ日劇にて開催され、松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、新井浩文、木村監督が登壇。初日に集まった観客を前に「今日は本当にありがとうございます」と感激のあまり声を震わせた木村監督。松山も「悔しいですが、感動します!」、蒼井も「この方に付いてきて良かった」と日本映画界の重鎮の涙に胸を熱くした。

本作は、笹本稜平の同名小説を基に、標高3000メートルの立山連峰、大汝山にある山小屋で暮らす親子の愛と山に生きる人々の姿を描く人間ドラマ。舞台挨拶を前に、松山は「緊張のあまり腹を下した」と苦笑い。「こういう気持ちになるのは久しぶり。この作品は挑戦という気持ちでやっていた作品。完成作を見ても新しい自分が出ているので、皆さんの目にどう映るのか、すごく緊張しました」と松山にとっても、特別な作品になったようだ。

劇中では、木村監督が役者としてほんの少し登場しているそうで、松山は「ちょっとしかない、その時の監督の笑顔にやられた。真っ直ぐな人っていうのは、真っ直ぐに心に刺さってくる。役者としても悔しかった。この瞬間の涙も大作さんが、真っ直ぐに映画に向き合って来たからこそ、出てきたものだと思う。心が震えました」と、木村監督への厚い信頼感を口にした。

主要キャストが60日間にわたる立山連峰での山岳ロケに挑んだ本作。司会から「もう一度、山に登りたいですか?」と聞かれると、手を挙げたのは松山と豊川のみ。相当、過酷な撮影だったことが伺えるが、松山は「僕は、もう1回撮影をやりたいですよ!それくらい楽しかったんです。楽しかったはずなのに、どうしてですか!」と必死の訴え。木村監督は「この映画が多くの人に見ていただけたらまた登りますが、こけたら二度と行きません!」と木村節で会場を笑わせていた。

最後に木村監督は、マイクを持たずに「感動しちゃって、最後にどなります!僕も長い間やっていますが、この映画ほど、スタッフ、俳優さん、山の人たちが家族のように撮影をした経験を知りません」と絶叫。会場から万雷の拍手を浴び、清々しい笑顔と涙で初日の幕を開いた。【取材・文/成田おり枝】

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