トム・クルーズ、「女性に銃で撃たれたのは初めてだ」と笑顔
桜坂洋の小説を映画化した『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(7月4日公開)のプロモーションで来日中のトム・クルーズ。6月27日にザ・リッツカールトン東京で来日記者会見が開催され、トムと、ダグ・リーマン監督、プロデューサーのアーウィン・ストフが登壇。昨日は、大阪、福岡、東京と、総移動距離1368kmの“ループ・キャンペーン”を敢行したトム。疲れは出てないか?という質問に、トムは「全然大丈夫!むしろエネルギーをいただいたよ」と余裕の笑みを見せた。
トムは、本作への思いをこう語った。「最初に3人で話し合ったことだが、この作品には、チャレンジ精神を持って行こう、できるかぎり最高の映画を作ろう、できるかぎり野心的に行こうと誓ったんだ。映画はユニークなアート。ひとりではできないよ」。
本作で、トムが扮するウィリアム・ケイジ少佐は、不可解なタイムループの世界にいて、何度も戦闘と戦死を繰り返していく。トムは「女性に銃で撃たれたのは初めてだ」と笑顔でコメント。ダグ・リーマン監督も「主人公が始まって10分で死んでしまう。そこにいちばん興奮した。最初の10分間でこれまで見たことのないトム・クルーズを見ることができるよ」とアピールした。
今回のトムは総重量50kg以上の起動スーツを着用し、苛酷なアクションに挑んだが、共演のエミリー・ブラントもハードなアクションにトライした。トムによれば、「僕は1日1本映画を見る。彼女の出演作品は全て見たが、技術がすごいし、とても知的だ。強いし、人間的でチャーミング。彼女は、スタントの経験がなかったのに、ものすごい訓練に耐えたよ」とのことだ。
6月28日(土)、29日(日)に緊急先行上映が決定した『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。プロデューサーは「今回、一番宣伝してくださるのは、映画を見た方々。クチコミが強い作品なので、見た方がさらに語ってくださると期待しています」と力強く語った。最後にトムは「さよならではありません。また、すぐ会いましょう」と、最高の笑顔で会場を去った。【取材・文/山崎伸子】