唐沢寿明の演技に吉川晃司が泣いた!「素晴らしかった!」
唐沢寿明が、危険なヒーローアクション映画に挑むスーツアクターに扮する『イン・ザ・ヒーロー』(9月6日公開)のキックオフ会見が、6月30日に東京国際フォーラムで開催。唐沢寿明、主題歌「Dream on」を担当した吉川晃司、脚本の水野敬也、武正晴監督が登壇。自身も過去にスーツアクターの経験がある唐沢は、苛酷なアクションの撮影を振り返り「一生懸命やるしかないというアナログの撮影の連続でした」と語った。
唐沢は「撮影に入る前は、トランポリンをやったり、基礎みたいなものをやり直しました」とのこと。「けっこうケガをしたりしました。昔のまま飛ぼうとすると、筋膜を切っちゃったりとかね」。撮影前には赤身やブロッコリーを食べ、トレーナーの下で体を鍛え上げた唐沢は「うちの奥さん(山口智子)にも、もうやめなよって言われました」と苦笑い。武監督は、唐沢について「ぶったおれるんじゃないかと見てました」と感心しつつ「ラストの立ち回りは二度とできないんじゃないかというくらい良いシーンになりました」と、手応えを口にした。
吉川は映画を見て「ものすごく良い映画。音楽を全力で作ったつもりです。おれはけっこう泣きました」と大いに感動したそうだ。唐沢のアクションについて「自分もステージで暴れたりする方なので、大変な感じが伺えます。僕も靭帯を切ったり、骨にヒビが入ったりってのはしょっちゅう。飛んだり跳ねたりしてらっしゃって素晴らしかったです」と絶賛した。
会見では、唐沢のスーツアクター時代の写真が紹介された。唐沢は当時を振り返り「夢は俳優でした。顔を出してステージに立てるだけでうれしかった。自分なりに誰かが見てると信じて疑ってなかった。今は疑ってますが(苦笑)。純粋だった。残念ながら戻れない。でも、出発点はここ。この先は、できるだけ穏やかに暮らしたい」と笑いを取った。
吉川も水球の選手だった時代と、バンドをやっていた若い頃の写真が披露された。「当時はスポーツ選手かミュージシャンになれれば良いなと思ってました」と言い、写真を見て「靴だけおっさんくさい」と大照れ。また、今現在の夢については「子供の頃に憧れていたものに一歩でも近づきたい。まだまだです。人間亡くなる時に、初めて完成する。いつまででもかみついていたい」と力強く宣言した。【取材・文/山崎伸子】