『思い出のマーニー』なら宮崎駿は口出しできない!?鈴木敏夫プロデューサーが真相を暴露
スタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』(7月19日公開)で美術を担当した種田陽平が、本作の世界観を巨大アートで表現した「思い出のマーニー×種田陽平展」(7月27日から江戸東京博物館で開催)。この展示会に伴い、KDDIが本作と連動したキャンペーン「au loves ジブリ」を7月7日より実施する。本キャンペーンの発表会が、同日に東宝スタジオで開催され、KDDIの代表取締役執行役員専務の高橋誠と、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登壇した。
美術に種田陽平を招いた理由について鈴木は、「映画はアニメーションだろうが、実写映画だろうが、大事なもののひとつは、キャラクターの後ろにある世界。実写の世界から種田陽平をお招きして、新しい風を吹き込んでほしいと考えました」と説明。高橋専務も「ネットだけではななく、立体的に体感するのはとても大事なことです」と展覧会をプッシュした。
『思い出のマーニー』は、イギリス人作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を、舞台を北海道に移してアニメ映画化したファンタジー。海辺の村にやってきた少女・杏奈と、同い年の少女マーニーとの交流が描かれる。鈴木は本作について、「宮崎駿と高畑勲という2人の巨匠がいますが、製作期間が(彼らの作品の)半分の期間で、よくあれだけの作品を作ったなと。本当によくやってくれた」と高く評価した。
また、『思い出のマーニー』という題材を選んだ理由についても、「原作が大好きだったこと。また、この企画なら、宮さん(宮崎駿)が手の出しようがないと思ったんです。口を出す、手を出す時は、男女の話。女同士の話については手を出さないから」と、鈴木はしてやったり顔で暴露。最後のフォトセッションは、「思い出のマーニー×種⽥陽平展」で展示される船着場のセットで行った。【取材・文/山崎伸子】