川口春奈、福士蒼汰とのキスで奮闘した舞台裏を語る!

インタビュー

川口春奈、福士蒼汰とのキスで奮闘した舞台裏を語る!

初々しいキスシーンが満載の胸キュンラブストーリー『好きっていいなよ。』(7月12日公開)。川口春奈と福士蒼汰という若手人気俳優を迎えた本作は、恋愛バイブルとされる葉月かなえの人気コミックの映画化作品だ。10代最後に、初めて本格的ラブストーリーにトライした川口春奈にインタビュー。キスシーンの舞台裏から、苦労したという役作りについて話を聞いた。

川口が演じたのは、友達も彼氏も作らずに生きてきた16歳の少女・橘めい。彼女が学校一のモテ男・黒沢大和(福士蒼汰)にいきなりキスをされ、恋に落ちていく。女子の心にキュンキュン響く設定だ。川口も「女の子の憧れや理想のシチュエーションが詰まった映画。いましかできないような青春の固まりだなと思いました」と語る。

本作はめいの成長物語でもあるが、その分、演じる上でのさじ加減に苦労したと言う。「めいちゃんは、すごく弱かったり、強かったり、不器用だったり、正義感が強かったりと、いろんな面を持っているキャラクターです。めいちゃんが少しずつ強くなっていく過程を見せていかないといけなかったので、1回1回の表情や芝居が微妙な加減で難しかったです」。

相手役の福士蒼汰は同じ事務所で昔から知っていたため、現場では緊張することもなかったそうだ。「お互いによく知っているからこその安心感はありました。もちろん、最初は照れもありましたが、慣れていったというか、最後の方では安心してぶつけられるようにまでなっていました。何を投げても、100%返してくれる福士君がいたので、自分も思い切り芝居ができました」。

キスシーンも丁寧に撮影をしていった。「リハの時点からやっていましたから、緊張はしませんでした。でも、たくさんキスシーンがあったので、とにかくバリエーションをつけなくちゃいけないと思って。その時々でシチュエーションも違うし、ちゃんと気持ちでやりたいと思ったので、自分をその気持ちにもっていくのが一番大変でした。福士君のお芝居から受けたもので、自分の芝居も変わるから、その時々を大事にしていった感じです」。

一目惚れの経験について尋ねると「あります」とのこと。では、めいの恋愛の仕方については、共感できたのだろうか?「めいちゃんは臆病というか、ガードが硬い。私も人見知りな部分があって、慣れないと自分を出せないタイプなので、そこはわかりますが、あそこまで心を開くのに時間はかからないと思います」。

また、映画が好きだという川口。どんなジャンルでも見るというが、どちらかというと社会問題を扱った映画を好む。「ズドーンって来る感じの映画が良いですね。ちょっと重いほうが個人的には好きです」。最近見た映画で挙がったのも『トガニ 幼き瞳の告発』(11)で、韓国の聴覚障害者学校で起きていた、性的虐待事件の実話を基にしたサスペンスだ。「韓国の俳優さんって芝居がとても上手でリアルだと思います」と感心する彼女。

好きな俳優もソン・ガンホだ。「ソン・ガンホさんの作品はよく見ていますが、本当にいろいろと考えさせられます。撮影しているってことはわかっているけど、とてもリアルで、本当にこういう光景があるのかもしれないと思える芝居。それって相当すごいと思うし、経験を積んだからこそ、ああいう味が出るのだとも思います。だから私ももっと勉強して、いつかああいう作品に挑戦したいです」。

いま、20代になった彼女は、今後どういう女優を目指していくのだろうか。「昔から恋愛ものをやりたいと思っていたので、その夢は1つ叶いました。10代最後にこういう大きい作品をさせてもらったのは、とても良い経験になったと思います。だから本作をバネにして、恋愛ものに限らず、いろんなジャンルの映画に出て、いろんな人と出会って、いろんな経験をしていきたいです」。【取材・文/山崎伸子】

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