AKB48渡辺麻友“メガシンカ”の理由とは?次に見る夢は前人未到の「二連覇」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
AKB48渡辺麻友“メガシンカ”の理由とは?次に見る夢は前人未到の「二連覇」

インタビュー

AKB48渡辺麻友“メガシンカ”の理由とは?次に見る夢は前人未到の「二連覇」

すっかり夏の風物詩となった“ポケモン映画”の第17弾『ポケモン・ザ・ムービーXY 「破壊の繭とディアンシー」同時上映「ピカチュウ、これなんのカギ?」』が7月19日(土)より公開。短編『ピカチュウ、これなんのカギ?』のナレーションには、AKB48の新センター・渡辺麻友が抜擢され、爽やかかつ優しい語り口で、観客をポケモンの世界へと誘ってくれる。

「小さい頃からポケモンが大好き!」という渡辺。様々なことにチャレンジし続ける彼女にとっても、今回のナレーションへのオファーは「嬉し過ぎて、最初は信じられなかったくらい。こんな夢のようなことがあるなんて、驚きです」と格別の喜びだったようだ。

ポケモンを育成し、旅を続ける少年たちの冒険を描く本シリーズ。今回の短編では、ピカチュウたちの前に“かぎたばポケモン”のクレッフィが登場。いろいろな世界へと行けるカギを持ったクレッフィと一緒に、摩訶不思議な空間へと飛び込むワクワクのストーリーだ。

溌剌とした魅力を見せた『ねらわれた学園』(12)など、声優の経験はあるものの「ナレーションのお仕事はほぼ初めてでした」とのこと。「難しかったです。映画を見るのは子どもたちが多いので、みんなのお姉さんのような存在になれたら良いなと思って。目の前に大勢の子どもたちがいて、みんなに優しく語りかけているようなイメージを心がけました」とこだわりを明かす。

またひとつ、新たな扉を開いた彼女だが「難しいことに挑むことは、楽しいこと」とニッコリ。「声のお仕事はすごく好きですが、毎回課題が見つかるお仕事でもあります。でも、その課題を乗り越えることにやりがいを感じる方なので、すごく楽しかった」と清々しい表情を見せる。新しいことに立ち向かうことについて「もちろん、不安に思うこともあります」と笑うが、そんな時に大事にしている考え方があるとか。「自分ならできる。できないことはないって、前向きに思うようにしています。そう思っていろいろなことを乗り越えてきましたし、同時に少しずつ成長している自分を感じる時もあって。もっといろいろなことを吸収したくなる」。

アグレッシブな姿勢に惚れ惚れするが、そんな彼女の強さをはっきりと証明したのが、6月7日に行われたAKB48「第6回選抜総選挙」だ。第4回の投票結果は2位、第5回では3位。第6回にして念願の1位を獲得したことは「本当に嬉しかった」と改めて喜びをかみしめ、「昨年は1位を目指して、結果、1位を獲れなくて。『今まで頑張ってきた自分は何だったんだろうか』と思ってしまい、一度は1位への夢を諦めかけました」と話す。

そこから再び1位を目指す心境の変化は、ポケモンの進化形態に例えるならば、まさに渡辺麻友の“メガシンカ”ではないだろうか?すると「あはは!本当にメガシンカですね!」と笑顔がこぼれた。一体、メガシンカに至るまでにどんな思いが去来していたのだろう。すると「AKB48のオーディションに一度、落ちているんです」と2006年の第2期オーディションを述懐。「その時も一度は諦めかけました。でも、どうしても諦めきれなくて。せっかく見つけた自分の夢に正直でありたい、と思ったんです」。

続けて「それでもう一度オーディションを受けて、メンバーになれることができた」と明かす。「リベンジしたいと、今回の選挙もその時と同じことを思いました。ここで諦めて立ち止まってはいられない!って。この悔しさをバネに、今度こそ本当に1位を獲りに行きたいと思った」と彼女。心が折れるほどの挫折を経験するごとに、反骨精神を磨いてきた。小さな体のどこにこんな粘り強さがあるのかと驚くが、そんな時に支えになってくれたのは、やはり「ファンの存在」だとしみじみ。

「昨年もファンの方々が私と一緒に1位を目指して、たくさん応援してくださった。1位を獲れなかった時に『1位にさせてあげられなくてごめんね』とか『次は1位を獲ろう!』と言ってくれて。AKB48はそういったファンの方々と日々触れ合っているので、やっぱり『ファンの方の喜ぶ姿が見たい!』って強く思うんです。一番のメガシンカの理由は、ファンの方の真っ直ぐな思いが私の心に響いたことだと思います」。

そんな彼女に、次の夢を聞いてみると「1位の次に目指すところと言うと、二連覇かなと」と前人未到の総選挙連続1位への思いを口にした。「私は常に、自分のいる場所より上を目指して活動をしてきました。諦めきれない思いでAKB48のオーディションにも合格して、この世界に入れましたから。人生一度きりなので、やるからにはとことんやれるところまで、悔いのないようにやりたいです」。【取材・文/成田おり枝】

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