カーチェイスも爆破もすべて本物!新鋭2人が明かすマイケル・ベイ監督の異常な撮影現場とは?
全世界の興行収入累計が10億ドル突破、公開国60か国でオープニングNo.1というスマッシュヒットを引っさげ、日本上陸を果たす『トランスフォーマー ロストエイジ』(8月8日公開)。7月末日、世界中のPRツアーを回り、ついに来日した出演者のニコラ・ペルツとジャック・レイナーにインタビューを敢行!“破壊帝王”と呼ばれるマイケル・ベイ監督の撮影現場から無事生還した2人が、壮絶な舞台裏を語った。
シリーズの第4弾にあたる本作。主演のマーク・ウォールバーグをはじめ一新されたキャストたちが、これまで以上にハイテンションなストーリーを展開する。知覚の限界ギリギリまで映像的な快楽をつめ込んだ、まさにベイ監督のこだわりが満載な165分だ。ペルツはウォルバーグ演じる主人公の娘役、レイナーはその娘のボーイフレンド役で登場。この新シリーズを担う重要なキャラクターをそれぞれ演じている。
「この映画にはプリプロダクション、ポストプロダクションを含めて4000人以上のスタッフが関わっているの。それをまとめるだけでもマイケルは天才だと思うわ」と監督の手腕をベタ褒めするペルツ。「才能が溢れ出てて、現場でも常にエネルギッシュ。私もジャックも、マイケルの興奮に感染してしまったの(笑)」と自然と監督のペースに巻き込まれていったようだ。一方で、レイナーは監督の現場に不安を抱いていたという。「こんなビッグバジェットの作品に出演するのは初めてだったし、演技をする相手も目に見えないロボットたちなんだ(笑)。でも、マイケルの存在は心強かったね。彼は『とにかく100%全力投球しろ!』とアドバイスしてくれたよ」。
臨場感あふれるライブアクション撮影にこだわるベイ監督。爆破やカークラッシュなど、その異常なまでのこだわりは「メイヘム(狂気の沙汰)」と監督の名前を組み合わせた造語“ベイヘム”と呼ばれている。このベイヘムを「クレイジーな体験だった」と語るレイナーは「実際に現場に来てみればわかるよ。きっと『戦争地帯に来てしまった!』という感覚に陥るはずだから(笑)。爆発なんて日常茶飯事で、物がぶつかりあう衝撃音、人の叫び声や怒鳴り声が飛び交う、まさに混沌状態なんだ」と笑いながら答えた。
ベイヘム初体験で興奮の連続だったというペルツは「マイケルの現場では、次の瞬間に何が起きるか見当もつかないの。今回の映画ではカーチェイスも爆破も全部本物だったわ!」と証言。さらに「私たちは実際に爆発が起きている道を走ったの。それも、爆破があるシーンだと知らされるのは撮影の5分前!だからどのシーンも『一発で決めなきゃ!』という緊張感があったわ」と並外れた演出法も繰り出していたという。
壮絶な体験した2人だが、今回の撮影でベイ監督へのリスペクトが深まったという。レイナーは「2億5000万ドル以上の予算やタイトなスケジュール…。すべての責任を背負って、管理しているのがマイケルなんだ。それでいて壮大なアクションを展開できるのがマイケルの素晴らしい点だね」と惜しみない賛辞を贈る。またニコラも「今回のように、本当に尊敬する先輩たちと仕事をしていきたい」と意欲的に語った。2人が体験した最前線の“ベイヘム”に思いをはせながら、この夏の話題の超大作を全身で体感してほしい。【取材・文/トライワークス】