傷だらけの顔と鋭い眼光!ブラピが軍服で佇む「もはやセレブではない」シーンカットを入手

映画ニュース

傷だらけの顔と鋭い眼光!ブラピが軍服で佇む「もはやセレブではない」シーンカットを入手

圧倒的なリアリティで第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線を描く映画『フューリー』(11月公開)。アメリカ軍の戦車“シャーマン”とドイツ軍最強の戦車“ティーガー”の壮絶な戦闘が描かれるなど、ミリタリーマニアを中心に大きな期待と注目を集めている。この度、主演のブラッド・ピットが靄の中で佇むシーンカットを新たに入手!こだわり抜かれた本作のミリタリー描写とともに紹介したい。

物語は、たった1台の戦車でドイツ大軍を相手に戦い抜いた5人の兵士たちの絆にフォーカス。終戦間際の戦場で、ナチスドイツと戦うアメリカ兵士たちの“24時間”を描いている。今回解禁された写真は、ブラピ演じるウォーダディーが中尉に戦闘の状況を報告するワンシーン。報告を聞き、中尉と目を合わせようとしないウォーダディーの様子から、深刻で重苦しい事態が伝わってくる。

本作の監督、デヴィッド・エアーはあくまでも“完全主義者”。前作『エンド・オブ・ウォッチ』(12)ではロサンゼルス市警のリアリティを追求し、危険な任務と警官の友情をドキュメンタリータッチで描いた。同作について監督は「僕は技術的に完全主義者だから、細かい所も全部正しく描きたい。車も、制服も、外見も、態度も、作戦も、行動も、身体的特徴も。警官が映画を観たあとで僕に『完璧だったな』と言ってもらえるようにね」と語っている。そんな監督は17歳でアメリカ海軍に入隊し、潜水艦の乗組員だったという経験の持ち主。今回も戦闘シーンでは、世界で唯一稼動状態にあるティーガー戦車など徹底的に“本物”にこだわった。

監督だけではない。本作の制作者全員が“本物”にこだわる情熱があったという。プロダクションデザイナーのアンドリュー・メンジースは「戦車の内部にも、全て本物の部品を使用しているんだ」と説明。また、軍事監修のオーウェン・ソーントンは「壁をじっと見ていたら、配水管のパイプが見えてバーコードがその上に貼られていたんだ。その時、はっと思った。『第二次世界大戦中にバーコードは存在しない。ここにあってはいけないんだ!』ってね。思わず泥を一掴みして投げて隠したよ」と撮影のエピソードを語っている。

そんなスタッフに負けじと、ブラピをはじめとする役者たちも奮闘。シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマンら実力派がアメリカ軍の兵士を熱演している。撮影前に4人の退役兵士が集められ、役者たちとのディスカッションを敢行。そこで兵士ならではの知識と経験を伝授されたという。軍事監修のデビッド・スティング・リーは「ブラッド・ピットは、遠くから見ると、疲労しているというよりも、セレブではない逞しい1人の兵士だった。セットの中で役者たちに話しかけることができなかったのは、彼らがまさに、故郷に帰ることのできない過酷な状況の兵士たちそのものだったからだ」と証言している。

臨場感溢れる迫力の戦車戦と、胸を熱くする感動が待ち受ける『フューリー』。徹底的にこだわったミリタリー描写にに注目しながら、熱き兵士たちが繰り広げる超ド級の戦争アクションを楽しんでほしい。【Movie Walker】

作品情報へ

関連作品

  • フューリー

    3.7
    527
    ブラッド・ピット主演、第二次世界大戦を舞台に戦車部隊の活躍を描く
    Prime Video U-NEXT Hulu