『007』の悪役ジョーズを演じた俳優が逝去!ロジャー・ムーアが哀悼メッセージ
『007 私を愛したスパイ』(77)と『007 ムーンレイカー』(79)で殺し屋ジョーズを演じたリチャード・キールが9月10日にカリフォルニアの病院で死去した。74歳だった。英BBCなどのメディアが一斉に報じているが、死因は明らかにされていない。
身長2m18cmの長身で知られた彼は、『007』シリーズで人食い鮫をも食い殺す鋼鉄の歯を持ったジョーズを演じ、その大きな体とインパクトのある銀色の歯で有名になった。今でも同シリーズの悪役の人気投票があると必ず上位に入っている。ジェームズ・ボンドとして彼と共演したロジャー・ムーアがツイッターで哀悼のメッセージを寄せており、その中で1週間前にBBCラジオの番組に彼と一緒に出演していたことを明かしている。
「僕の親愛なる友人リチャード・キールが亡くなったと知らされた。悲しみに心がかき乱されている。ほんの1週間前にラジオ番組で共演したばかりだった。僕は取り乱している。彼の死を受け入れることができない」とロジャー・ムーアは書いている。2人は『007』シリーズで共演して以来、友人としてずっと交際を続けてきたそうで、ムーアは2009年に出版した自伝の中でもキールについて「とても思いやり深い、ソフトな男性」と書いていた。
アダム・サンドラーもツイッターで彼の死を追悼しており、「リチャード・キールは僕が知っている男性の中で最も優しく、最も愉快な人だった。僕は彼と一緒に時間を過ごしたことと、彼が誰にでも優しかったことを決して忘れない。リチャードはスペシャルな男性だった。僕の心は彼のご家族とともにあります」と書いている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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