病気療養の村治佳織がステージに復活!吉永小百合に「毎日パワーをもらった」と感謝
吉永小百合が初めてプロデュースを手掛けた映画『ふしぎな岬の物語』(10月11日公開)のジャパンプレミアが東京国際フォーラムで開催され、吉永をはじめ、阿部寛、竹内結子、笹野高史、笑福亭鶴瓶、成島出監督が登壇。メインテーマを担当するギタリストの村治佳織も駆けつけて、生演奏を披露。舌腫瘍治療のため休養中だった村治だが、約1年ぶりにステージに上がり、優しく温かな音色で会場を魅了した。
本作は、森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」を原作に、小さなカフェに集う人々の交流を通して、世の中の不思議や人と人との絆を紡ぎ出すヒューマンドラマ。吉永たってのお願いで、笑福亭鶴瓶が司会進行を務めたこの日。劇中でフォークを愛する5人組として登場する“ブラザーズ5”の杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃も生歌を響かせ、会場を大いに盛り上げた。
プロデューサーも務めた吉永だが、役者陣には吉永から手紙を送り、出演の打診をしたという。鶴瓶は「急に手紙が来たからビックリしたんですよ」と嬉しそうに報告。堀内から「何度も同じことを言うな!」と嫉妬を受けていたが、竹内も「吉永さんからのお願いと言われたら、断る理由なんてない。直筆のお手紙は、額縁に入れてとっておかなくちゃと思っている」とニッコリ。吉永からの依頼とあって、それぞれが前のめりで本作に参加したという。
すると阿部は「鶴瓶さんは、手紙を3通もらったと言うけど、僕は5通もらいました」と自慢。鶴瓶が「なんやねん!僕はペンをもらった!」と応戦すると、阿部は「僕はお酒をもらいました」と続け、吉永を巡ってバトルを展開。笹野が「大人気ないですよ!」と突っ込むと、会場も大爆笑だった。
また最後には、吉永が「私の大事な友達」と村治をステージに招き入れた。村治は、「皆様にご声援をいただいて、小百合さんにも毎日毎日、パワーを送っていただいて、こうして戻ってくることができました」と元気な様子を報告。吉永が「お元気になって、この演奏を引き受けてくださった。私の方が感謝している。これからまたスタートですね」と優しく語りかけると、村治は「またコツコツとマイペースで頑張っていきたい。この映画は、私の順調な経過と同じように進んでいった。私にとっての希望の光」と映画と自身の道のりを重ね、輝くような笑顔を見せていた。【取材・文/成田おり枝】