岡田准一の刀さばきが見事!「軍師官兵衛」から一変、惚れぼれするほど美麗な“サムライ”に!
役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子など実力派俳優陣が共演する『蜩ノ記』。10月4日(土)より公開される本作は、あらぬ疑いをかけられ10年後の切腹を命じられた侍・戸田秋谷(役所)が自分の死と向き合いながらも、清く生きていく姿を描いた時代劇ドラマだ。現在、大河ドラマ「軍師官兵衛」にも主演している岡田准一が、本作でも“凛々しい”サムライ姿を見せている!
岡田が演じるのは、自宅で幽閉されている戸田を監視するよう申し付けられた若い侍・檀野庄三郎。誠実で世渡り下手な性格の檀野は、切腹まで残り3年となった人生を藩の歴史である“家譜”を完成させようと生きる戸田と彼の家族と共に暮らすうち、次第に彼らと特別な信頼関係を築いていく。
全編にわたって日本の原風景や美しい所作が映しだされている本作だが、なかでもすっと背筋を伸ばし着物を身にまとった岡田のサムライ姿を是非ご覧いただきたい。ひとり、林で剣術稽古をしている場面では、迷い無く一瞬で刀を繰り出し、無駄を排した華麗な足運びを披露。言葉で語らずとも武士道に生きる侍魂を見事に体現しており、岡田の完璧な太刀さばきに惚れぼれしてしまう。また、堀北演じる戸田の娘・薫への初々しい恋心が滲み出る場面や、戸田の幼い息子・郁太郎と相撲をとるシーンでは人間味溢れる一面を覗かせている。
現在放送中のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」では、戦国時代に希代の策士家として知られた黒田官兵衛を熱演している岡田。今作の『蜩ノ記』の凛々しい若侍役とは打って変わって、こちらは足をひきずる甲冑姿で、顔にアザを持った影のある武将という渋さが光る役どころとなっている。同じ時代劇ながら、それぞれに演じ分ける岡田の演技力にあらためて驚かされる。
かなりの格闘技好きでインストラクターの資格まで持つという岡田は、これまでも数々の出演作で華麗な身のこなしを披露してきた。加えて「中学校の社会の先生になりたかった」という根っからの歴史好きのようで、彼にとって時代劇は特別な思い入れがあるようだ。岡田准一の持ち味が引き出されている本作で、彼の美しいサムライ姿を存分に味わってほしい。【トライワークス】