楳図かずお、名作漫画『14歳』以来19年ぶりの新作完成を200個の“グワシハンド”でお祝い!

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楳図かずお、名作漫画『14歳』以来19年ぶりの新作完成を200個の“グワシハンド”でお祝い!

恐怖漫画の巨匠・楳図かずおが長編映画監督デビューを果たした『マザー』の初日舞台挨拶が9月27日に新宿ピカデリーで開催され、楳図監督をはじめ、片岡愛之助、舞羽美海、真行寺君枝が登壇。来場者には楳図の代名詞とも言うべき“グワシハンド”がプレゼントされ、総勢200個のグワシハンドで初監督作品の公開をお祝いした。

楳図が監督・脚本を務めた本作。愛之助を“楳図かずお役”に仕立てて、その作品創造の秘密に迫っていく自叙伝的なストーリーとなっている。1995年以降、腱鞘炎のため休筆を続けている楳図監督だが、「漫画、映画を超えた僕の新作。漫画『14歳』以来、19年ぶりの新作を見ていただけて嬉しい」と満面の笑み。「そのまま何もしていなかったら、進歩していないんじゃないかと言われるところ。これでひとつ大きく息をつけたと思います」と創作者としての喜びを語った。

愛之助は、楳図かずお役として初ホラーに挑戦した。「僕は、水野晴男さんの『シベリア超特急』、『仮面ライダー』(劇場版仮面ライダー鎧武)、『半沢直樹』など、普通の映画、ドラマには出ないんじゃないかと。三谷幸喜さんにもそう言われた」とこれまでの自身の出演作を挙げて苦笑い。「監督は、まだやり残したことがあると言っていたので。『マザー2』をやってほしい」と早くも続編への期待を膨らませていた。

楳図かずおの母親役を演じた真行寺は、「楳図かずおという存在は、日本を代表する私たちの財産」楳図監督に最敬礼だ。怨霊と化す恐ろしい役柄にトライしたが、「『へび少女』を読んでから、トラウマになった。この映画は、私にとって先生へのリベンジです」と話して、会場も大きな拍手。宝塚の娘役から、ホラー映画に飛び込んだ舞羽は「いざ現場に入ったら、アクションシーンが多くて!笑いの絶えない楽しい現場で、貴重な経験が出来ました」と晴れやかな笑顔を見せていた。【取材・文/成田おり枝】

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