シャイア・ラブーフ、役作りのためにナイフで自分の顔を切りつける
メソッド・アクティングを実行する俳優は多いものだが、シャイア・ラブーフのそれは通常のレベルを超えているそうで、戦争アクション大作『フューリー』(11月28日公開)では顔にリアルな傷を作るためにナイフで自分の顔を切りつけていたという。同作でシャイアと共演したローガン・ラーマンは、そうした彼の役作りに驚いたそうで、GQ誌のインタビューで撮影時の模様を語っている。
「メイク担当が、僕とシャイアの顔に傷をつくるために特殊メイクをやっていたんだ。僕は『それっぽく見える。いいね』とか言ってたんだけど、シャイアは『リアルに見えない』と言って立ち上がり、廊下に出た。そして『おい、愉快なものが見たいかい?見ていろよ』と言ってナイフを取り出し、自分の顔を何度も切った。そして撮影中、顔の傷口を開いていた。あれは全部本物なんだ」とローガンは証言している。
また、シャイアは戦争中の兵士になりきるため、シャワーを浴びるのをやめ、自分の歯を抜いたという。彼の体臭は共演者やスタッフには不人気だったようで、シャイアはみんなと同じホテルではなく、一人だけ別の宿泊施設に泊まらされていたらしい。
「歯は自分で抜いたわけじゃなく、歯科医に抜いてもらったようだけどね。彼は常に撮影現場に来ていた。代役で済む時でも、必ず自分で撮影に参加していた。文字通り、撮影の最初から最後まで、一分一秒たりとも逃さず彼はそこにいたんだ」とローガンは語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】
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