R18指定でも上映ギリギリ!?母親が息子の局部を切り取る壮絶なシーンが話題に!

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R18指定でも上映ギリギリ!?母親が息子の局部を切り取る壮絶なシーンが話題に!

『嘆きのピエタ』(12)で第69回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得した、韓国映画界の鬼才キム・ギドク。彼の最新作『メビウス』が12月6日(土)から日本で公開される。タブーに挑む問題作を次々と生み出してきたギドク監督らしく、今回も公開前から壮絶すぎるシーンが波紋を呼んでいる!

不貞をはたらく父親と、夫の浮気に対して嫉妬に狂った母親、そんな両親の関係に無関心な息子という冷えきった家族に起こる“破滅”を描く本作。ある夜、夫の浮気現場を目撃した母は、怒りに身を任せ、ナイフ片手に夫の局部を切り落とそうとするが、未遂に終わる。だが、やり場の無い怒りを息子に向けた母は、寝ている息子の局部にナイフを近づけて…。「ザクッ!」という切断音とともに、声にならない悲鳴を上げる息子。この痛々しいシーンには、男性ならずとも目を背けたくなるはずだ。

この息子の人生が狂っていく様子を軸に、父親やその不倫相手など、誰もが罪の代償を払おうと苦しむ様子を映し出していく本作。全編いっさいセリフなしというのも大きなポイントだ。息子に対して罪悪感を持つ父の贖罪や、不倫相手の女性に起こる悲劇など、セリフがないことで悲壮感がより浮き彫りになっており、終幕まで緊張状態の続く作品となっている。

だが、こうした過激な内容だけに、公開前からとかく物議を醸している様子。韓国では、日本の映倫にあたる「映像物等級委員会」が「制限上映可」の判定を出し、実質的に公開が不可能な状態になった。その後、問題のシーンを編集し、ようやく「青少年観覧不可(19歳以上可能)」となったのだ。息子役を演じたソ・ヨンジュが撮影当時まだ15歳だったことから、日本の映倫は“児童ポルノ”に該当する恐れがあるとして、一度は審査対象外と判定。ギドク監督自ら該当シーンを再編集し、ギリギリのR18指定で日本でも公開される運びとなった。ぜひ劇場でこの問題作の全貌を見届けてほしい。【トライワークス】

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