哀川翔、撮影現場にBB弾と駄菓子を持ち込む!小沢仁志が暴露

インタビュー

哀川翔、撮影現場にBB弾と駄菓子を持ち込む!小沢仁志が暴露

1989年に東映ビデオが、“Vシネマ”レーベルでビデオ用のリリースを開始して、今年で25周年。その長い歴史を記念して作られた映画『25 NIJYU-GO』が11月1日(土)より公開となる。主役を演じるのは、本作で主演作が115本目となる“Vシネマの帝王”哀川翔。敵対する老舗ヤクザには、小沢仁志が扮している。そこで、哀川と小沢を直撃!現場の様子を振り返ってもらい、やんちゃな素顔をたっぷりと見せてもらった。

本作は、巨額横領事件の現金25億円を巡って、悪徳刑事コンビ、高級クラブのママ、老舗ヤクザ、中国系マフィアが、血で血を洗うような壮絶な強奪戦を繰り広げるバイオレンス・アクション。主人公の悪徳刑事・桜井を演じる哀川は「Vシネマの王道。『これがVシネマ』という見本のような映画だよ」と完成作に自信たっぷり。ギラギラとした何でもアリの世界を見せつけてくれるが、「Vシネマのエネルギーが集約されている」と誇らしげに語る。

悪徳刑事と老舗ヤクザとして、哀川と小沢が敵対する役柄で共演している。もちろん激しいアクションも見どころとなるが、哀川は「俺たちも50歳を過ぎて、ここまで動くとは思わなかったよ。もうちょっと抑えた台本が来ると思ってたんだけどね。小沢のアクションがまた、ハンパないから!やる前から、『俺はいくからね』って言うんだよ」と苦笑い。小沢は「殴り合いは久々だったよね」と述懐。「俺たちがやるんだったら、やらないと。抑えたら、ジジくさくて!俺はさ、東映の敵役から上がってきた俳優だから、またその原点に戻ってやるということは、やっばり『やれ』って言われているんだと思うんだよ。だから『翔さん、いくよ』って言ったね。俺は暴れるから、そこは翔さんもかましてくれっていう暗黙のコミュニケーションがあるんだよ」。

その他のキャストにも、寺島進、温水洋一、小沢の弟である小沢和義、竹中直人、大杉漣ら濃すぎるほどの蒼々たる面々がそろった。さぞかし現場も面白いものとなったのではと思うが、哀川は「ストレスを感じない、良い現場だった」とコメント。すると小沢が「翔さんはね。俺は、翔さんの遊びに付き合うのが結構、大変だった」と話して、インタビュー部屋も大爆笑。その理由を聞いてみると、「翔さんは現場を遊びにするから。あんな山奥の現場でさ、おもちゃ屋を見つけてきて、BB弾を買ってくるんだよ。テストの時に、それで撃ってこようとするんだ。バチーン!ってさ。ずるいじゃんよぉ!」。

さらに「翔さんは、現場でもカブトムシを3匹飼ってた。現場に入っても山や川を見つけて、遊びにしちゃうからね。まあ、翔さんは山に入って蝶を捕まえるけど、俺が捕まえるのはネオン蝶だからね!」と小沢節が炸裂。「翔さんがいねえなあって思っていたら、『駄菓子を買ってきた』っていう時もあったね」とエピソードを繰り出すと、哀川は「何万円分も買ってきた」と笑い、「これ全部、これ全部っていう買い方だからね。でもみんなも、よく食うよねぇ。こういうのは、必要なんだよ。現場も喜ぶからね」と、現場でもやはりアニキ気質を発揮していた様子だ。

いつまでもエネルギッシュでやんちゃな2人。互いをリスペクトし合い、男くさい熱気あふれる作品を生み出し続けて来た。『25 NIJYU-GO』には、Vシネマで育った彼らの確かな絆と、何でもアリのVシネパワーがビシビシと感じられる一作となった。【取材・文/成田おり枝】

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