松田龍平が恐ろしい切れ者の極道役で海外映画デビュー!
ノンストップの壮絶アクションが話題になったインドネシア発の映画『ザ・レイド』(11)。現地の格闘技“シラット”を大胆に取り入れながら、麻薬王のアジトであるビルに新人警官が単身で殴り込む姿を活写し、国際的な評価を受けた。その続編『ザ・レイド GOKUDO』(11月22日公開)に、日本から松田龍平が切れ者の極道役で出演している!
前作で麻薬王との死闘をくぐり抜けた主人公のラマが、本作では警官という身分を隠し、大物汚職警官の証拠を掴むために奔走。街を仕切る地元マフィアの手下となって潜入捜査をするミッションが描かれる。物語は新興ギャングや停戦中だった日本の極道も巻き込んで、血で血を洗う三つ巴の勢力争いへ突入し、怒涛のクライマックスへ。前回よりパワーアップした神業バトルや容赦のないバイオレンス描写もしっかりと盛り込まてれいる。
遠藤憲一、北村一輝とともに、日本の極道役として長編海外映画デビューを飾った松田龍平は、組長の息子ケンイチを演じている。ケンイチは父から厚く信頼されている息子で、主人公が潜り込むマフィア親子との確執をより明確にするキャラクターとして登場する。マフィアのボスと対峙する場面ではインドネシア語で対応するなど、暴力的な世界の人間としては、知的で落ち着いた物腰が印象的。しかし、松田独特の飄々とした雰囲気と相まって、かえって冷徹な恐ろしさを醸し出している。登場シーンは決して多くないにも関わらず、劇中の要所で凄みを効かす松田の姿はインパクト大だ。
「あまちゃん」の人気キャラ、水口琢磨や『まほろ駅前狂騒曲』(公開中)など、どこか憎めない役どころが持ち味でもある松田。上等なスーツを身に纏い、異国の映画で極道役を演じる彼も一見の価値有りだ。松田が挑んだ海外映画デビューを劇場でぜひ確認してほしい。【トライワークス】