『NARUTO』から『ボルト』へ!岸本斉史が来年夏公開の新作映画を発表

映画ニュース

『NARUTO』から『ボルト』へ!岸本斉史が来年夏公開の新作映画を発表

「NARUTO」シリーズ最後の劇場版『THE LAST NARUTO THE MOVIE』の初日舞台挨拶が12月6日に新宿バルト9で開催。うずまきナルト役の声優・竹内順子をはじめ、中村千絵、日野聡、水樹奈々、井上和彦、福山潤、小林常夫監督、原作者の岸本斉史、うずまきナルト(着ぐるみ)が登壇した。この日、岸本の口から、ナルトの息子・ボルトを主人公とした完全新作ストーリーで、2015年8月公開の映画『ボルト』の製作が発表された。岸本は「いま、ボルトの必殺技を考えてます」と新作について語った。

11月10日発売の「週刊少年ジャンプ」で15年にわたる連載が終了した「NARUTO ナルト」。『THE LAST NARUTO THE MOVIE』では、原作にはない“空白の時”が描かれることで話題騒然。ナルトとヒナタのキスシーンについて、竹内が「どうだったの?奈々ちゃん?」と振ると、ヒナタ役の水樹は「台本で『キスをする2人』ってのを見た時、何かの間違いじゃないかと思いました。すごい緊張しました」と告白。竹内も「不思議な感覚でした」と、水樹と顔を見合わせた。

ナルトとヒナタのハッピーエンドについて、サクラ役の中村は「長年やってきて、こんなに失恋気分を味わうとは。私はそう感じました」と肩を落としたよう。水樹は「まさかこんな結末が待っているとは。たぶん、一生独身だと思っていたから。本当に幸せです」と大喜びだった。

岸本は、いまの複雑な心境を告白。「どう言ったら良いか、わかんない気持ちです。僕は子供がいるんですが、子供が結婚する時ってこんな気持なのかさなと。ナルトもヒナタも小さい頃から作ってきたので、子供を育てるような感じでした。キスする時も、切ないというか、うれしいというか。言葉では言い表せない気持ちになりました」。

続いて、岸本を製作総指揮に迎えた新作映画『ボルト』についてアピール。「原作が終わったので、映画に集中できるから、今は必死に話を考えてます。だから、全然休めてないです」と苦笑い。「ボルトというのは、元々、(死んでしまったキャラクターの)ネジがナルトとヒナタをくっつける、つなげるという意味があります。ネジの別の言い方がボルト。そういうニュアンスがあってボルトにしました」とあふれる思いを語った。

その後、声優陣が巨大ボードに心もこもったメッセージに寄せ書きをした後、客席バックでフォトセッションを開催。最後は竹内がナルトの声で必殺技をお見舞いし、大盛況のまま舞台挨拶は幕を閉じた。【取材・文/山崎伸子】

作品情報へ

関連作品