ティム・バートンのキモカワな作風に影響を与えた画家がいた!
『シザーハンズ』(90)や『チャーリーとチョコレート工場』(05)など、盟友ジョニー・デップとタッグを組んだ個性豊かな作品で知られる奇才ティム・バートン監督。現在、六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の個展「ティム・バートンの世界」が好評を博している新作『ビッグ・アイズ』(2015年1月23日公開)は彼に多大な影響を与えた画家夫婦がテーマになっている。
大きな目をした子供たちを描いた“ビッグ・アイズ”シリーズで有名になった画家、ウォルター・キーン。ところが実際に絵を描いていたのはその妻マーガレットで、絵を巡る壮絶なバトルが繰り広げられる。これまでファンタジー色の強い作風で知られるバートンが、『エド・ウッド』(94)以来20年ぶりに敬愛するクリエイターをテーマにした実話を映画化したものだ。
バートン監督自身が“ビッグ・アイズ”シリーズの長年にわたるファンで、実際にマーガレット・キーンに絵を依頼した事もあるそう。「ティム・バートンの世界」で展示されているバートン監督のスケッチやイラストを見れば、同シリーズのキモカワイイ作風が彼の作品に多大な影響を与えているというのもうなずけるところだ。
先鋭的な作風で批評家からは支持されずとも、多くのファンを熱狂させた“ビッグ・アイズ”シリーズ。それは個性的すぎる作風で知られるバートン監督とも重なる部分もあり、本作には彼ならではの愛が感じられるはずだ。【トライワークス】
作品情報へ