『サンバ』からスティービー・ワンダーの楽曲が流れる抒情的なシーンが解禁!
本国フランスをはじめ、世界中で驚異的なヒットを記録し、日本でもミニシアター公開ながら135万人を動員し、興行収入16億円を記録した映画『最強のふたり』(11)。その監督と主演オマール・シーが再びタッグを組んだ待望の最新作『サンバ』が本日12月26日より公開となった。
ボブ・マーリーやスティービー・ワンダーの楽曲を起用するなど、こだわりの音楽で話題を呼ぶ本作から、シリータ&スティービー・ワンダーが歌う「トゥ・ノウ・ユー・イズ・トゥ・ラヴ・ユー」が流れるシーンが解禁された。
この楽曲についてエリック・トレダノ監督は、「スティービー・ワンダーは僕らにとって宇宙の一部さ。そしてこの素敵な曲は、本作のスピリットを端的に表している。もし僕らが知り合いになって話をしたら、きっとすごく仲良くなって、僕らの間にある壁はなくなるんだろうなと思うよ」と楽曲への思いを語った。
アフリカからフランスに来て10年、料理人を目指して真面目に働く青年サンバ(オマール・シー)に、ある日突然、国外退去命令が出される。絶体絶命の彼の前に現れたのは、移民協力ボランティアの女性アリス(シャルロット・ゲンズブール)。大企業のキャリアウーマンだったが、“燃え尽き症候群”となりドロップアウトした過去を持つアリスは、窮地の中でも笑顔を見せるサンバに興味を持ち、彼を救おうと尽力することに。
映像は、こうなったらどんな仕事でもやらなければと、深夜のショッピングモールの警備を引き受けたサンバが、初めは真面目に警備をしていたがパターゴルフの飾りを見て、ついはしゃいでしまうというシーンだ。シリータとスティービーの声がアンニュイなアリスと屈託ない表情のサンバに抒情的に重なる。
本作の音楽を担当するのは、『最強のふたり』と同じルドヴィゴ・エイナウディ。トレダノ監督は「ルドヴィゴの音楽は、彼がピアノを弾くだけで、ストーリーを物語ることができるんだ。オリヴィエと僕は彼の音楽を聞きながら脚本を執筆をしたんだけど、とても良かった。感情が沸き立つんだ。彼はこれから2、3年でハリウッドでビッグになると思うし、僕らが一番乗りで彼を起用した事を誇りに思うよ」とコメント。
また、ボブ・マーリーの楽曲起用については、「ボブ・マーリーの曲には何かをひきつけるすごい力があるんだ。彼の音楽は多くを語るし、作中に出てくる登場人物をリンクさせる。まるで中盤に出てくるシャンパンのようにね」と語っている。
キャスティングを行うように音楽選びに時間をかけたという監督。音楽にも耳を傾けつつ、『最強のふたり』の再タッグをスクリーンで楽しんでほしい。【Movie Walker】
『サンバ』劇中使用楽曲
★シリータ&スティービー・ワンダー「トゥ・ノウ・ユー・イズ・トゥ・ラヴ・ユー」
★ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ「ウェイティング・イン・ヴェイン」
★ザ・ブラザーズ・ジョンソン「Stomp!」
★ジョルジ・ベンジョール「テイク・イット・イージー・マイ・ブラザー・チャールズ」