小林薫&オダギリジョーが『深夜食堂』公開に胸キュン
映画『深夜食堂』の初日舞台挨拶が1月31日に丸の内TOEIで開催され、小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、筒井道隆、菊池亜希子、オダギリジョー、松岡錠司監督が登壇。TVドラマから映画化が叶い、満員の会場を見渡した小林が「大吉を引き当てた思い」と感慨深い表情を見せた。
原作は安倍夜郎の人気コミック。深夜だけ営業する“めしや”を舞台に、訪れる客の悲喜こもごもを描く。小林は「舞台袖で松岡監督が目頭をおさえていたので、それを見て僕も胸がキュンとなってしまいました」と嬉しそうな笑顔。
松岡監督とはプライベートでも親交があるというオダギリは、TVドラマ第一部から継続して出演。「松岡監督には親戚のおじちゃんみたいな、近さを感じている」と会場を笑わせ、「普段、呑みながら『深夜食堂』を次どうしようかと話しているんですが、その過程を経て初日を迎えているのが感慨深い。ダラダラと朝まで呑んでいる時間が、ちょっとでもこの作品のためになっていればうれしい」とじっくりと語っていた。
またこの日は、思い出の“めし”をテーマに物語が展開していくことにちなみ、人生の中で思い出深い“めし”について明かすことになった。小林は「五色納豆。大変、凝っていた時期があった」とコメント。納豆嫌いの知人に勧めたところ、「五色納豆なら食べれる」と好評だったとか。さらには「その人の奥さんが、『小林さんの納豆だったら食べられるのね』とヘソを曲げてしまって。しばらくしたらその人たち離婚しちゃいました」と後日談を明かし、会場の笑いを誘っていた。
最後には、松岡監督が「『人事を尽くして天命を待つ』という言葉がありますが、人事を尽くせた」と胸を張り、「支えてくれたスタッフ、キャストがいてくれたからこそ、人事が尽くせた」と感謝の言葉を述べていた。【取材・文/成田おり枝】