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岡田准一が邦画史上初めてエヴェレスト撮影に挑む!

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岡田准一が邦画史上初めてエヴェレスト撮影に挑む!

厳しい山嶺に命を懸けて挑む人々の姿と強い思いを壮大なスケールで描く『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』(16年公開)。この度、世界最高峰の山に魅せられた2人の男とその男たちを待つ1人の女性を演じる主要キャスト3名が発表された。

カトマンズであるカメラを見つけたことで、伝説のクライマー羽生と出会い、自らも人生を懸けてエヴェレストに挑むこととなる山岳カメラマン深町誠役を、岡田准一が演じる。

岡田は昨年「軍師官兵衛」でNHK大河ドラマ初主演を飾り、映画では『永遠の0』(13)『蜩ノ記』(14)の演技で、本年度日本アカデミー賞優秀主演男優賞及び優秀助演男優賞、さらには話題賞俳優部門もふくめたトリプル受賞を果たした。

天才的な才能を持ちながらも、その独善的な生き方で孤立し、消息を絶ったままとなっていた伝説のクライマー羽生丈二役を、『ふしぎな岬の物語』『柘榴坂の仇討』(ともに14)で同じく本年度日本アカデミー賞優秀主演男優賞と優秀助演男優賞をダブル受賞した阿部寛が演じる。

羽生を慕っていた兄を雪山で失い、その人生を狂わされながらも彼を愛し、その帰りを待ち続けている岸涼子役を、NHK朝の連続テレビ小説や数々の映画に出演し、昨年度日本アカデミー賞で優秀主演女優賞並びに優秀助演女優賞を受賞した尾野真千子が演じる。

また監督には、『愛を乞うひと』(98)をはじめとする名作、話題作を世に送り出してきた平山秀幸。脚本は『クライマーズ・ハイ』(09)『孤高のメス』(11)『ふしぎな岬の物語』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞している加藤正人が務める。

主演の岡田は「平山監督をはじめとするスタッフの皆様、はじめて共演させていただく阿部さん、尾野さん、キャストの皆様ともに過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたいと思います」と意気込んでいる。

阿部は「映像化が難しいといわれている原作の映画化。実際に高所での撮影を敢行し、できる限りリアルを追及するこの作品に参加できて嬉しい。岡田さん、尾野さんとの初共演も楽しみに、撮影にのぞみたいと思います」とコメント。

尾野は「エヴェレストでの撮影は、きっと大変だと思います。でも、あの山に登る意味がある作品にしたいです。なぜ登るのか…自分自身にも問いかけながらこの作品にのぞもうと思います。阿部さんや岡田さんとの初共演になりますが、エヴェレストで迷惑をかけないように日本でのトレーニング頑張ります!」と語っている。

平山監督は「今回、壮大な原作を映像化するにあたって、想像を絶する限界ギリギリの撮影現場が待っています。そこでは、“芝居”や“思い込み”などというようなことは通用しません。参加していただくこの3人の俳優さんのまるごとがフィルムに焼きつけられる事になります。その“事”が楽しみでもあり、反面恐ろしくもあります」と、今の気持ちを語った。

製作代表を務める株式会社KADOKAWA取締役会長・角川歴彦は本作の製作にあたり、「心が打ち震えた。愚直に、狂おしく、切なく、ただひたすらに世界最高峰の頂を求める姿をどうにか映画にしたいと思った。すべての人が心の中に持つそれぞれの頂を心に刻み、願い、求め、進んで行ける。そんな機会になればと思っている」

「宇宙に一番近い地上、“エヴェレスト”で繰り広げられる2人の孤独な戦いは必ずや観客の方々の心を揺さぶり、映画の感動を確かなものにするだろう。そして日本映画界を担う最高のスタッフと俳優が肉体、精神をかけてこの作品に挑む姿をしっかり見届けてもらいたい」と発表している。

すでに撮影準備がはじまり、3月よりネパールほか、実際にエヴェレスト現地にて撮影を開始するという本作。全体で約4か月の撮影期間中、各キャストも通称エヴェレスト街道を10日間かけて高度順応しながら登り、高度6000m付近で日本映画史上はじめて、キャストを立てた撮影が行われる予定だという。

そのスケールの大きさから、映画化不可能といわれていた本作だが、強力なキャスト・スタッフを得てついに始動する。現在の日本映画界において欠かすことのできない演技派俳優3名が、過酷なエヴェレストでどんな演技を見せるのか、今から楽しみだ。【Movie Walker】

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