オスカー落選の俳優、スピーチの紙をしまう映像が流出
現地時間の22日に開催された第87回アカデミー賞は、接戦といわれていた『6歳のボクが大人になるまで』を抑え、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(4月10日公開)が、作品賞、監督賞、脚本賞など主要部門4冠を制した。
主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞は予想通りの展開となったが、唯一接戦といわれていた主演男優賞は、前半戦では最有力候補といわれ、63歳にして初ノミネートとなったマイケル・キートンではなく、『博士の彼女のセオリー』(3月13日公開)のエディ・レッドメインがトロフィーを手にした。
作品賞や監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督から、「この映画は、マイケルなしにはあり得なかった」と絶賛され、笑顔を振りまいていたマイケルだが、最初で最後になるかもしれない受賞のチャンスを逃した彼の落胆ぶりは、想像に難くない。
アカデミー会員は、「イギリス映画、実在の人物を演じている作品、ドラマを好む」といわれており、全米俳優組合賞で主演男優賞をエディに奪われたことからも、ある程度覚悟はあったかもしれないが、もちろん最後まで望みは持っていたはずだ。
そんななかピープル誌が、パーソナルビデオを公開。画質は悪いが、明らかにマイケルがエディの名前が呼ばれて受賞を逃したとわかり、皆が握手でエディを迎えるなか、受賞スピーチのために用意したメモを、内ポケットから取り出しかけて戻す姿が映し出されている。
マイケルは最近のインタビューで、「263ドル(約31300円)を握りしめて、役者になるためにロスに向かった。最初はただ泣き言や不平不満を言わず、ひたすらどんな仕事でもこなした」と語っていた。
この映像については、「なんでこんな映像を流すのかな。最悪だ」「残念に決まっている」「すでに取り出していたのはちょっと驚いたけど、どの受賞者だってスピーチくらい用意してるよ」と、ポスティングをした人物や行為を非難するツイートが殺到している。【NY在住/JUNKO】