『007 スペクター』ストーリーの一部が明らかに!
11月に公開が決定している『007』シリーズ最新作『007 スペクター』は昨年12月8日にクランクインし、イギリスのロンドン、オーストリアのソルデンからイタリアのローマへとロケ地を変えて撮影を敢行中。そして、本日ロケ地ローマからサム・メンデス監督のビデオ・ブログ第2弾が届いた。
シリーズ生誕50年目に公開された前作『007 スカイフォール』(12)のラストでは、ジュディ・デンチ演じるMがレイフ・ファインズにバトンタッチし、ナオミ・ハリスがミス・マネーペニーとして登場、メンバーが一新された。
『007』シリーズが新たにどんな地平を目指していくのか、今回のビデオ・ブログでは、ファンが待ち望んでいたその片鱗がメンデス監督自身の口から語られる。同時にテムズ川でのボートシーンや、ローマの街を走るアストンマーティンDB10のアクションシーンのメイキングも公開されている。
メンデス監督によると『007 スペクター』では、新メンバーの中でダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが一番の経験者で知恵に長けていることから、今まで以上にボンドのMI6内での立場が重要になり、全編を通して彼が主導権を握る展開となるとのこと。
「冒頭から彼はある人物を追跡していますが、観客はその理由も内容もわからない。けれど、そこで起きていることはボンドの幼少期に関わる重要な秘密へと繋がっていきます。その壮大なテーマを知ったとき『撮らなくては』と思ったのです」とメンデス監督が語る通り、前作では自らの出生の地“スカイフォール”に戻ったボンドだったが、今作は少年時代の秘密と対峙することになりそうだ。
また、M役のレイフ・ファインズ、マネーペニー役のナオミ・ハリス、Q役のベン・ウィショーについては「彼らのストーリーを、より個性が深まるようにもっと伝えたいと思いました。今作で彼らはある意味キャリアだけでなく生活をも危険にさらしボンドを助けようとします」と語り、より深い人物相関ドラマが期待できそうだ。しかし、ファンの興味が最もそそられる悪役クリストフ・ヴァルツについては謎に包まれたまま。
今後もメキシコのメキシコシティ、モロッコのタンジールなど世界中のロケーションを巡って撮影するという本作。公開までその動向から目が離せそうにない。【Movie Walker】