福士蒼汰と有村架純が恋愛観を告白!
咲坂伊緒の人気少女コミックを映画化した『ストロボ・エッジ』が、3月14日(土)より公開される。登場人物全員が片思いをする、「好き」という気持ちがギュッと詰まったピュアな学園ラブストーリーだ。
主演を務めるのは、映画・ドラマにと引っ張りだこの福士蒼汰と有村架純。4度目の共演を果たした二人を直撃し、気になる恋愛観に迫った。
恋に奥手な女子高生・木下仁菜子(有村)が、学校イチの人気男子・一ノ瀬蓮(福士)に告白しフラれるシーンから始まる物語。全10巻で累計580万部を突破する原作は、福士も大ファンのコミックだったそう。「高校2年生のときに後輩に勧められて読んだんです。初めて読んだ少女漫画が『ストロボ・エッジ』で。面白かったですね」。
とりわけ、クールに見えるけれど優しくて繊細な蓮というキャラクターに惹かれたという。「蓮の優しさは、全面に押し付ける優しさではなくて、さりげない優しさ。気づいたら優しいことをしているというところがかっこいいなと思って」とうなずく福士。
今回の蓮役への抜擢には「夢が叶いました」と喜びつつ、「自分にとっての一ノ瀬蓮の理想が高い分、プレッシャーや不安はありました」と憧れのキャラクターだけに、難しい役柄にもなったようだ。
一方の有村も、高校生のときに原作に触れていた。有村は「やっぱり女子だからなのか、そういう恋愛ストーリーに憧れて。その中に入りたいと思うくらい、羨ましかったです。仁菜子の人を好きになる気持ちに共感して、泣けたり、幸せな気持ちになったりしながら読んでいました」とニッコリ。
有村は今回、ロングだった髪をバッサリと切って一途な女の子を体現したが、「仁菜子はどうしたらこんなふうになれるんだろうというくらい、真っ直ぐでピュアな女の子。自分に演じられるのか、不安にもなりました」と振り返る。
恋愛映画の名手・廣木隆一監督のもと、新潟県で合宿状態の撮影を敢行。何度もテイクを重ねるなど、どっぷりと役柄に浸かることのできる環境が用意された。福士、有村の抱えていた不安もその中で払拭されていったようで、蓮、仁菜子という魅力的なキャラクターをみずみずしく演じきった。
距離を近づけていく二人を描く上では、たくさんの胸キュンシーンも盛り込まれた。有村がお気に入りなのは、「電車で、仁菜子が蓮くんの肩に寄りかかって寝てしまうシーン」。福士はその後の展開となる、「蓮が『遅くなるから帰りな』と言って帰したのに、仁菜子が『やっぱり見送るよ』と言って階段を駆け下りてくるシーン」とのこと。
後ろから抱きしめるように、蓮が仁菜子のパーカーの袖をまくってあげるシーンも印象的だが、「恥ずかしかったですね。やっぱり後ろから来るっていうのは、ドキドキする」と有村。福士も「あれは恥ずかしいです。照れます、顔が近いですし」と二人で笑い合う。
「好き」という気持ちの原石が詰まったような作品に身を投じたことで、福士と有村の恋愛観に変化は生まれただろうか?有村は、こう語る。「真っ直ぐに人を思うことって、悪いことじゃないんだなと思ったんです。誰かを好きになったときに、その人のことを思っている人が他にもいるかもしれない。そうやって周りのことも考えることも大事だとは思うんですが、まずは自分の気持ちを大切にすることがすごく大事で。自分を大切にできなければ、相手も大切にできないと思うんです」。
福士は、「やっぱり恋っていいなと思います」と微笑む。「人を好きになることは、こんなにも切ないけれど、心が充実することでもあると感じて。もしいつか好きな人や、結婚して奥さんができたりしたら、その人のことを真っ直ぐに思わないといけないなと。そういった覚悟も大切なんじゃないかと思いました」。【取材・文/成田おり枝】